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ラベル 【インフルエンザ緊急速報 2026年10月23日号:毎年数百人が発症】ただの高熱じゃない!子どもを襲う「インフルエンザ脳症」の怖さと最新予防法 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2026年10月23日金曜日

【インフルエンザ緊急速報 2026年10月23日号:毎年数百人が発症】ただの高熱じゃない!子どもを襲う「インフルエンザ脳症」の怖さと最新予防法

 


「うちの子、また風邪?」保育園1年目の洗礼と、絶対知っておきたいインフルエンザ脳症の話をさせて下さい。


毎年冬になると流行するインフルエンザ。「高熱が出てつらい」「学校や仕事を休まないといけない」といったイメージが強い病気ですが、実は単なる「重い風邪」にとどまらない、本当に恐ろしい側面を持っています。


それが、主に乳幼児・未就学児を襲う「インフルエンザ脳症」です。


今回は、インフルエンザの正体や流行のメカニズム、そして子どもを守るための予防策(ワクチン選択肢含む)について、最新の医療情報を踏まえてわかりやすく解説します!


1. そもそも子どもは「年間120日」も風邪を引いている?

「うちの子、保育園に行き始めてからずっと風邪を引いている気がする…」と悩む保護者の方は少なくありません。

実は、未就学児(特に保育園や幼稚園に通い始めた子)が風邪を引く回数は年間で10〜12回に及ぶことも珍しくなく、1回の風邪で症状が10日ほど続くとすれば、1年のうち約120日(全体の3分の1!)は風邪症状がある計算になります。

◎「免疫が弱いのでは?」と心配しなくても大丈夫

風邪の原因となるウイルスは200種類以上あり子どもたちは、さまざまなウイルスに順々に感染し、一つひとつ免疫を獲得している最中なのです。

何度も風邪を引くのは、成長の過程として自然なことですので安心してください。


2. インフルエンザと「普通の風邪」は何が違う?

風邪とインフルエンザの最大の違いは、「症状の重さ」と「急激な発症」です。

◎普通の風邪:のどの痛み、鼻水、咳などが中心で、熱はゆるやかに上がることが多い。

◎インフルエンザ:38℃〜40℃の高熱が急激に出て、全身のだるさ、関節痛、筋肉痛などが強く現れる。


※検査のタイミングと「抗ウイルス薬」の現実※

病院で行う鼻ぬぐい(抗原迅速検査)は便利ですが、発症直後(熱が出てすぐ)だとウイルス量が足りず、実際は感染していても「陰性」と出ることがあります。

また、「タミフル」などの抗ウイルス薬(神経節アミノ酸阻害薬等)は“特効薬”と思われがちですが、医学的な研究では「発熱期間を1日ほど短縮する効果」が主であり、劇的に一瞬で治す魔法の薬ではありませんので、基本的には、しっかり水分をとって横になり、体を休めることが一番の治療になります。


3. 本当に怖い「インフルエンザ脳症」とは?

インフルエンザの最大の脅威、それが「インフルエンザ脳症」です。

日本国内では、毎年数百人規模の子どもが発症して発症すると約10%が死亡し、約20%に脳の後遺症(発達障害や麻痺など)が残るとされる非常に重篤な疾患です。


◎インフルエンザ脳症の特徴

・「いきなり」始まる:

インフルエンザがこじれて徐々に悪化するのではなく、発熱後数時間〜1日程度の極めて早い段階で突然「けいれん」や「意識障害(意味不明な言動、呼びかけに応じないなど)」が起こります。

・主に未就学児(乳幼児)に多い:

免疫系が未発達な小さなお子さんほどリスクが高くなります。

発症を事前に予知することは非常に難しいため、「どう予防するか」が何より重要になってきます。


4. 脳症を防ぐ最大の武器は「ワクチン」

「発症を完璧にゼロにする」ことは難しくても、脳症などの重症化リスクを大きく下げる有効な手段がワクチン接種です。


◎日本のワクチン事情と集団免疫

かつて日本では小・中学生への「集団接種」が行われていましたが、1990年代に定期接種から外れ任意接種となりその結果、社会全体の「集団免疫」が低下し、高齢者や乳幼児への感染拡大・脳症の発症リスクが高まった歴史があります。

現在は高齢者の定期接種助成などが進んでいますが、小さなお子さんを守るためにも保護者の積極的な接種検討が呼びかけられています。


◎注射 vs 点鼻(経鼻生ワクチン)どちらを選ぶ?

最近では、従来の「注射ワクチン(不活化ワクチン)」に加えて、鼻にスプレーするタイプの「経鼻生ワクチン(商品名:フルミストなど)」が選択肢に入ってきました。

どちらを選ぶべきか、特徴を整理しておきましょう。




【ポイント】

点鼻タイプは「注射が嫌いなお子さん」に魅力的に見えますが、鼻に液体を吹きかけられる過敏さから激しく嫌がるお子さんもいます(特に感覚過敏のあるお子さんや泣き叫んでしまう子では、正しく投与できない場合も)。

また、生ワクチンのため制限事項も多めですから、かかりつけの小児科医と相談して選ぶのがベストです。


まとめ:命と未来を守るために

「たかがインフルエンザ」「かかっても薬を飲めば治る」と考えがちですが、特に小さなお子さんにとっては、人生を一変させてしまうほどの重症化リスクが潜んでいます。

◎受験生のインフルエンザ対策はもちろん大切ですが、

◎本当に脳症リスクが高い「未就学児・乳幼児」の予防こそ、優先して考えたいポイントです。

インフルエンザの流行シーズンに入る前に、ぜひご家族でワクチン接種について話し合ってみてくださいね。


【参考資料】

『インフルエンザ脳症 改訂版 日本小児科学会』

『インフルエンザ脳症ガイドライン 改訂版 厚生労働省』