日本国内における2024年の梅毒の患者報告数は、全国で14,663人(速報値)となり、2023年の14906人とほぼ同様の患者数となっています。
1948年から梅毒患者について報告制度※注がありますが始まり、患者数は減少傾向にありましたが2011年頃から報告数は再び増加傾向となり、2021年以降大きく増加しています。
この増加の原因としては、
1.出会い系サイトの普及による不特定多数との性交渉の頻度が増えれば、梅毒に感染するリスクも高くなります。
2.性の多様化による感染者の増加。
3.ピル(経口避妊薬)使用のハードルが低くなり、コンドームの使用率の低下。
などいろいろと言われていますが未だにはっきりとしていません。
梅毒はHIVのようにコンドームでは完全に予防できませんが、やはり感染防止には役立っていますので、過信することなく利用する必要があります。
不安な行為をしてしまったときには必ず適切な時期に梅毒検査を受けて、感染がわかればすぐに治療すれば短期間で完治します。
早期の場合はペニシリン注射一回で完治しますが、治療が遅れればそれだけ完治するのは遅れることになります。