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2022年9月25日日曜日

帯状疱疹-6.顔面にできたときは注意-

 「眼部帯状疱疹」は、額や頭皮、眉毛部分、上まぶた、鼻の皮膚に相当する部分(三叉神経第1枝の領域)に病変が現れた場合をいいます。


 ピリピリ、チクチクと感じる痛みと発赤、水疱が出現しますが、 左右どちらかだけに起こるのが特徴的で、反対側にまで広がることはまずありません


特に顔面の三叉神経第1枝領域(眼神経)に出来た場合、ヘルペス性角結膜炎や、虹彩炎、網脈絡膜炎を引き起こし、視力低下等の症状をきたすことがありますので、眼科での精密検査が必要になります。


放置しておくと視力低下や失明に至ることもあります。


治療としては、抗ウイルス薬のアシクロビル眼軟膏や内服がありますが、重症の場合は、総合病院等で抗ウイルス剤の点滴静注が必要になることもあります。


その上に混合感染予防のための抗菌剤点眼や、炎症抑制のための低力価のステロイド点眼(角膜上皮型でなく、実質型の場合)を併用する必要がある場合もあります。


兎に角目の付近に帯状疱疹が出来たときには、直ちに眼科を受診して細隙灯顕微鏡でしっかりと観察、診断してもらわれることです。