HIVの検査は、感度の高いスクリーニング検査を実施て、陽性となれば特異度の高い確認検査で真の陽性化、偽陽性を調べます。
ご存知のように確認検査には、ウェスタンブロット法を使用していましたが、現在ではウェスタンブロット法は使用されていません。
その理由としては、
1.高感度なスクリーニング法が採用されたことにより、ウエスタンブロット法の感度が追いつかなくなりスクリーニング検査 で陽性の感染初期検体がウエスタンブロット法で陰性または判定保留になってしまう。
2.HIV-1 RNA定量法であるアンプリコアHIV-1モニターv1.5が、 2002(平成14)年度からは確認検査にも保険適応できるようになった。
これまではアンプリコアHIV-1モニターv1.5はHIV-1 RNA定量法としてHIV感染者の経過観察のみの適応でした。
2020年9月に保険収載された新しいHIV-1/HIV-2抗体確認検査法は「Geenius:ジーニアス」です。
【Geenius HIV 1/2キットについて】
・ 抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体の有無を、イムノクロマト法(IC法)を利用した検査。
【検査法】
・ 検体として血清・血漿(5μL)または全血(15μL)を使用可能。
・ 30分以内で結果判定可能。
・目での判定も可能ですが、 Geeniusリーダー、PC用ソフトウェアとコントロール試薬により、自動解析、結果の電子的保存、精度管理が可能。
※ スクリーニング検査陽性検体の確認検査用としてのみ使用可能※
【参考資料】
『Geenius HIV 1/2 キット(Geenius:HIV 1/2 Confirmatory Assay) 』