新型コロナウイルスのケンタウロスとは、新型コロナウイルスのオミクロン株の一種"BA.2.75"のことです
新型コロナウイルスのオミクロン株の一種"BA.2.75"がインドを中心に増えています。
"BA.2.75"は2022年6月2日世界で初めてインドで確認されています。
世界の多くの地域では日本でもほぼ置き換わったオミクロン株の"BA.5"が主流で、"BA.2.75"の感染力や感染した場合に重症化しやすいかなどは現時点でははっきり分かっていません。
"BA.2.75"は、日本国内で2022年6月まで感染の中心となっていたオミクロン株の"BA.2"系統の変異ウイルスです。
欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control:OEDC)"BA.2.75"を「注目すべき変異株=VOI」に位置づけていますが、7月15日の報告では、感染力や免疫への影響、感染した場合の重症度はまだはっきりとはしていませんが、"BA.2"や"BA.5"よりも強い可能性はある程度想定されています。
"BA.2.75"は"BA.2"と"BA.5"の両方の特徴を持っていることから、ギリシャ神話に登場する上半身は人、下半身は馬の怪物、「ケンタウロス」と呼ばれています。
ケンタウロスという呼び方は世界保健機関が正式に命名したものではなく、研究者たちの間やSNS等で使用されるうちに普及した名称です。
日本だけでなく世界的に"BA.2.75"はケンタウロスと呼ばれていますが、名付け親は不明です。
"BA.2.75"は日本国内では、2022年7月時点で東京都や大阪府、神戸市ですでに確認されています。
以下に参考サイトを紹介しておきます。
『新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株BA.2.75系統について』