脂質異常症の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、220万5,000人で、性別では男性63万9,000人、女性156万5,000人で、女性は男性の2.4倍も多い結果となっています。
【脂質異常症とは】
脂質異常症の一種で、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が基準値より高い状態を指します。
脂質異常症は以前、高脂血症と呼ばれていましたが、コレステロールの中でも善玉のHDLコレステロール値については高いほうがいいことが判明し、現在は多くの病院で脂質異常症という名称になっています。
【脂質異常症になるとどうなるのか】
LDLコレステロールが過剰になると、血管壁に沈着してプラークと呼ばれる塊を形成し、動脈硬化を引き起こす可能性があります。
【脂質異常症の症状は】
脂質異常症の症状は、ほとんどないことから、健康診断などで指摘されるまで自覚症状がないまま進行してしまうこともあります。
【脂質異常症の治療は】
脂質異常症の治療は、食事療法と運動療法が基本となります。
【脂質異常症を放置すると】
脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な心血管疾患を発症するリスクが高まることから早期発見と早期治療が重要となります。
【脂質異常症の予防】
以下のことに気をつけましょう。
1.バランスの良い食事と適度な運動を心がける
2.肥満の予防
3.喫煙の禁煙
4.定期的に健康診断を受ける
【コレステロールの基準値】
HDL(善玉)コレステロールは男性40~80mg/dL、女性40~90mg/dLが正常範囲、LDL(悪玉)コレステロールは70~139mg/dLが正常範囲です。