【 LH比とは】
血液検査におけるコレステロールのバランスを示す指標で、LDLコレステロール値をHDLコレステロール値で割った数値で、血管の状態を評価するための指標としても用いられます。
【L/H比の基準値】
血液検査におけるL/H比の基準値は、1.5以下です(日本人間ドック学会の数値をもとに計算)。
【L/H比は何を判断するために実施するのか】
LH比は、正反対の働きをするLDLコレステロールとHDLコレステロールの比率を示すため、動脈硬化のリスクを評価する指標として用いられます。
LH比が1.5以下であれば、血管の状態は良好で動脈硬化のリスクが低いと考えられ、一方LH比が2.0を超えると、血管内壁にコレステロールが蓄積して動脈硬化が進んでいる可能性があり注意が必要となります。
LH比は、血液検査で簡単に調べることができますので、定期的に血液検査を受けることで、自分のLH比を把握し、動脈硬化のリスクを早期に発見・予防することが大切です。
具体的には、次の方法でLH比を計算することができます。
LH比 = LDLコレステロール値 ÷ HDLコレステロール値
例えば、LDLコレステロール値が130mg/dL、HDLコレステロール値が50mg/dLの場合、LH比は130÷50=2.6となります。
【善玉コレステロール・悪玉コレステロールとは】
LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、血管壁に溜まって動脈硬化を引き起こす原因となり、一方HDLコレステロールは「善玉コレステロール」と呼ばれ、血管壁に溜まったLDLコレステロールを回収して肝臓に運ぶ働きがあります。
【基準値】
HDL(善玉)コレステロールは男性40~80、女性40~90が正常範囲、LDL(悪玉)コレステロールは70~139が基準値(正常範囲)です
【 L/H比を改善する方法】
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすことの両方が大切です。
【LH比を改善するには】
1.食生活の改善:コレステロールの多い食品を控える、野菜や海藻類を積極的に摂る
2.運動:適度な運動を継続する
3.禁煙・節酒:喫煙や過度の飲酒は動脈硬化を進行させる
【追加事項】
高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある場合は、これらの病気の治療をしっかりと行うことによりLH比の改善が可能となります。