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ラベル 知ってて損はない医学の知識-7.なぜ20代に漢方がこれほど支持されているのか(2026年現在の最新医学的知見)- の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2026年1月29日木曜日

知ってて損はない医学の知識-7.なぜ20代に漢方がこれほど支持されているのか(2026年現在の最新医学的知見)-

 1. なぜ20代に「漢方」が刺さるのか?(医学的・社会的背景)

かつて「お年寄りの薬」というイメージがあった漢方が、20代に選ばれる理由は主に3つあります。

1)「未病(みびょう)」へのアプローチ: 検査数値には異常が出ないけれど、「なんとなく体がだるい」「生理前にイライラする」「肌荒れが治らない」といった、西洋医学では病名がつきにくい不調(未病)に対して、漢方は得意分野を持っています。

2)SNSによる「パッケージと手軽さ」の普及: 最近ではデザイン性の高いパウチや、コンビニ・ドラッグストアで購入できる「第2類医薬品」の漢方が増えSNSで「#漢方女子」などのハッシュタグとともに、「体質改善」のツールとしてポジティブに発信されています。

3)パーソナライズへの関心: 自分の「証(しょう:体質や状態)」に合わせて薬を選ぶという考え方が、自分らしさを大切にする世代の価値観に合致しています。


2. ニュースが指摘する「自己判断」の医学的リスク

専門医が警鐘を鳴らす最大の理由は、「漢方薬=植物由来だから副作用がなく安全」という誤解にあります。

主な副作用と注意すべき成分

○甘草(カンゾウ):起こり得る副作用としては、グリチルリチン酸が原因で血圧上昇やむくみ、低カリウム血症を引き起こします。

○黄ゴン(オウゴン):起こり得る副作用としては、間質性肺炎・肝障害を引き起こし咳や息切れ、あるいは倦怠感や黄疸が現れることがあります。

○マオウ:起こり得る副作用としては、エフェドリンを含んでいるため、交感神経を刺激しすぎ動悸や不眠を引き起こすとがあります。

※特に注意が必要なのが、**「複数の漢方の併用」**でドラッグストアで買ったニキビ用の漢方と、風邪薬として買った漢方の両方に「甘草」が含まれていると、知らず知らずのうちに過剰摂取(1日上限目安量を超過)となり、副作用のリスクが急増します※


3. 最新情報:2026年における漢方治療のトレンド

2026年現在、医療現場では以下のような新しい動きが見られます。

AIによる「証」の判定補助: スマホで舌の写真を撮る(舌診)だけで、AIが現在の体質を分析し、最適な漢方を提案する技術の精度が向上していますが、これはあくまで「目安」であり、最終的な診断は医師が行うのが原則です。

オンライン漢方診療の普及: 忙しい20代にとって、スマホ一つで専門医の診察を受け、自宅に漢方が届くサービスが一般的になりこれにより、ドラッグストアでの「完全な自己判断」による事故を防ぐ役割も果たしています。

◎医学的なアドバイス:安全に漢方を取り入れるために◎

もしあなたが漢方を試してみたい、あるいは現在服用している場合は、以下の3点を守ってください。

1)「お薬手帳」を必ず活用する: 他の薬(低用量ピルやサプリメント等)との飲み合わせを確認するため、ドラッグストアで購入した際も記録に残してください。

2)2週間〜1ヶ月を目安に効果を見極める: 「長く飲まないと効かない」と思われがちですが、合っていない場合は副作用だけが出ることもありますので効果が見られない、あるいは違和感があればすぐに中止してください。

3)初期症状を見逃さない: 手足のしびれ、むくみ、階段を登った時の息切れなどが出た場合は、すぐに服用を止めて医師に相談してください。


【まとめ】

漢方は正しく使えば、20代のQOL(生活の質)を劇的に向上させる強力な味方になりますが、「薬」である以上、リスクはゼロではありませんのてSNSの情報だけを鵜呑みにせず、専門家の目を入れることが、美と健康への一番の近道です。