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2013年3月4日月曜日

尿検査-No.2 尿の色について-その4.白く濁る-


健康な人の尿の色は透明ですが、尿が白く濁っていたら、尿路に炎症などが起きている可能性があります。

また、食べ物や飲み物、または体調よって白く濁ることがあります。

殆どの場合は心配ありませんが、場合によっては尿中の塩類が結晶化して白く見えることもあり、この場合は尿路結石が原因の時もあります。


腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎などの尿路感染症の場合には細菌などが侵入して、尿の中に白血球が混じり、それによって尿が白色に濁ってきます。

また、炎症性または化膿性疾患が原因の時は、膿によって白く濁る(膿尿)ことがありますが、この場合は排尿痛・発熱・腹部痛などを伴います。

膿尿ではなく尿が濁ってくる病気に乳び尿症と言う病気がありますが、これは腎臓でリンパ液が尿中に逆流してしまう病気です。

滅多にない病気ですが南九州や南方に多くフィラリアの感染と関係がある病気です。

何れにしても尿が白くにごり排尿時の痛みや尿の回数が増えたり、発熱・腹部痛が伴えば放置しないで必ず受診することです。