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2021年7月25日日曜日

新型コロナウイルスについて-34.ワクチンの有効率とは?-

 ある種のワクチンを接種して、有効率95%というと「ワクチンを打った100人のうち95人が発病しない」という意味ではありません。

それではこの有効率とはどのようにして計算するのでしょうか?

例えば、新型コロナウイルスのワクチンを接種した場合で考えてみますと、

新型コロナウイルスワクチンを接種していない状態の人が100人いて、その100人のうち50人が新型コロナウイルスに感染した仮定とします。

その100人が新型コロナウイルスのワクチンを接種した場合、新型コロナウイルスに感染した人は5人としますと、ワクチンを接種していない場合と比べて発病者数は45人減少したことになり、割合に直すと90%減ったことになります。

この「ワクチンを打たなかったときに発病した人数が、ワクチンを打ったら何%減ったか」という割合が“有効率”なのです。

実際の数値を当てはめて計算してみますと、

Ⅰ.ワクチン接種した人の合計21500人

・発症者8人(X)

Ⅱ.ワクチンを接種しなかった人の合計21500人

・発症者162人(Y)

有効率の計算式は以下の通りとなります。

◎有効率=1-(X÷Y)

実際上記の数字を当てはめて計算しますと以下の通りになります。

◎有効率=1-(8÷162)=0.9506となり95%ということになります。