ある種のワクチンを接種して、有効率95%というと「ワクチンを打った100人のうち95人が発病しない」という意味ではありません。
それではこの有効率とはどのようにして計算するのでしょうか?
例えば、新型コロナウイルスのワクチンを接種した場合で考えてみますと、
新型コロナウイルスワクチンを接種していない状態の人が100人いて、その100人のうち50人が新型コロナウイルスに感染した仮定とします。
その100人が新型コロナウイルスのワクチンを接種した場合、新型コロナウイルスに感染した人は5人としますと、ワクチンを接種していない場合と比べて発病者数は45人減少したことになり、割合に直すと90%減ったことになります。
この「ワクチンを打たなかったときに発病した人数が、ワクチンを打ったら何%減ったか」という割合が“有効率”なのです。
実際の数値を当てはめて計算してみますと、
Ⅰ.ワクチン接種した人の合計21500人
・発症者8人(X)
Ⅱ.ワクチンを接種しなかった人の合計21500人
・発症者162人(Y)
有効率の計算式は以下の通りとなります。
◎有効率=1-(X÷Y)
実際上記の数字を当てはめて計算しますと以下の通りになります。
◎有効率=1-(8÷162)=0.9506となり95%ということになります。