新型コロナウイルス感染症は、これまで、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる
2類相当)」に分類されていましたが、2023年5月8日から「5類感染症」になりまし
た。
それに伴い医療機関と自治体がすべての患者数を毎日公表していたのを全国5000の医療
機関が患者数を報告する定点把握に変更されました。
ではその定点数はどの様になっているのかを解説させていただきます。
【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)定点当たり報告数推移(2023年)】
4/17~4/23 1.70
4/24~4/30 1.78
5/1~5/7 1.80
5/8~5/14 2.63
5/15~5/21 3.55
5/22~5/28 3.63
5/29~6/4 4.55
【定点当たり報告数とは】
このうち1つの医療機関が1週間で何名の人が新型コロナウイルス感染症患者を診療したかを表す数字で、この数字が1以上ならその地域は流行域に入ったことになり、10以上なら注意報、30以上なら警報となります。
5類に分類されている季節性インフルエンザでは、流行入りの目安として1医療機関あたり「1.0人」との基準が定められていますが、新型コロナ感染症ではまだ目安となる基準は設けられていません。
※季節性インフルの基準は、長年の流行状況の分析に基づき、経験則的に設定されて
経緯がありますが、コロナは夏も含め季節を問わず流行を繰り返している上、データの
蓄積が乏しいことから、現状では導入できないわけです※
【定点当たり報告数から何が分かるのか】
日本国内や訪米では流行が収まりつつありますが、本当にこれで収まるのかは誰もわからない状況と言えます。
多くの専門家は第9波の流行が起こることを危惧しています。
ここはやはり3密を避ける・マスクの適切な使用・手洗い・効果的な換気などに十分注意して感染対策を怠らない様にすべきと思います。