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2011年12月14日水曜日

腫瘍マーカー2.PSA(前立腺特異抗原)-


2.PSA(前立腺特異抗原)

PSAは、前立腺に特異的にみられる腫瘍マーカーで、前立腺がんが疑われるとき、まず行われる検査です。

また、前立腺がんの進行具合を鋭敏に反映するため、前立腺がんの早期発見とともに病気の推定、治療効果判定や予後予測にも使用されます。

PSAは前立腺がんだけでなく、前立腺肥大症でも血中濃度が上昇します。

PSAの基準値

4.0ng/ml以下

1.4.0ng/ml以下:定期的にPSA検査をして経過を見守ります。

2.4.1ng/ml~10ng/ml :正常値より若干高めの値で、がんの人と前立腺肥大症など、前立腺の他の病気の人が含まれている可能性があります。

3.10.1ng/ml以上:前立腺がんがあることが強く疑われます。
高い場合は数百ng/mlという数値が出ることもあります

※加齢とともに数値が上昇するため、年齢別設定が行われ、一般的には4.0~10.0ng/mlがグレイゾーンとされています。

年齢 基準値

50~64歳:3.0ng/mL以下
65~69歳:3.0ng/mL以下
70歳~:4.0ng/mL以下

PSAの基準値を超える結果が得られると、肛門から指を入れる直腸診で前立腺の状態を調べ、経直腸的超音波検査などを行い、がんが疑われたら、組織片を調べる前立腺生検で確定診断をつける必要があります。

一般的には、40歳前後から積極的にPSA検査などの定期健診を受けたほうが良いでしょう。

PSAの値は前立腺に刺激を与えた後は、健常な男性でも高くなることがあります。