帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスの"水痘・帯状疱疹ウイルス"が引き起こす病気です。
水ぼうそうになると、治った後もウイルスは症状を出さない状態で体内に潜み続けていることから、水ぼうそうになったことのある人なら、ウイルスが体内に潜み続けているため、帯状疱疹になる可能性があります。
初感染後の"水痘・帯状疱疹ウイルス"は、脊髄後根神経節に潜伏感染し宿主は長期間、無症状に過ごすし、加齢・過労・ストレスによって活動して帯状疱疹を引き起こします。
"水痘・帯状疱疹ウイルス"の保有者であれば誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
日本人の殆どは幼少期に水ぼうそうに罹患しているため、日本の成人の90%以上の人がこのウイルスを保有しています。
活性化した"水痘・帯状疱疹ウイルス"は、潜伏している神経細胞の奥から体内の神経を経由して体表に出てこようとすることからまず神経が痛み(神経の炎症)、その皮膚の炎症が発症するという順序で帯状疱疹は進行します。
1度目の発症を水ぼうそう(水痘)と呼び、2度目の発症を帯状疱疹と呼びます。
帯状疱疹は1度発症すると、"水痘・帯状疱疹ウイルス"に対する強い抗体ができますので、再発することはほとんどありませんが、中には数年後に再発することもあります。
この原因は、免疫力の低下と関係があります。
帯状疱疹は、他の人に帯状疱疹として感染ことはありません。
帯状疱疹の患者から、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児などに、水ぼうそうとして感染することがあります。