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2014年8月8日金曜日

HTLV-Ⅰ検査-1.ATL-

【ATLとは】

成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia)の略で、HTLV-Ⅰ(human T-cell leukemia virus type I)によって引き起こされる白血病・悪性リンパ腫の一種です。

ATLは、白血球の中のT細胞にHTLV-Ⅰが感染しガン化することにより発症します。

HTLV-Ⅰ感染者のみが発症します。

T細胞は、白血球の中でも免疫担当細胞として重要な役割を果たしているので、ATLが発症すると、強い免疫不全を示します。

【HTLV-1のキャリアとは】

HTLV-Ⅰに感染し、ATLやHAM(HTLV-I関連脊髄症:HTLV-Ⅰ Associated Myelopathy)などの病気を発病していない人をHTLV-1のキャリアと呼びます。

HTLV-1に感染するとHTLV-1は一生体の中にとどまり、持続感染状態となります。

キャリアからのATL発症は40歳を越えるまではほとんどありません。

全国のキャリア数は約100万人、ATL 発症数は年間約700例と言われています。

40歳を過ぎると年間キャリア1000人に1人の割合で発症し、生涯発症率は約5%前後と言われています。

【ATLの治療】

白血病の治療を行いますが、ATLの治療は白血病の中でも最も難しい部類に入り、2年以内にほとんど死亡しています。。

【症状】

男女共に以下の様な症状が出ます。

・リンパ節の腫れ(首、わきの下、足のつけ根など)
・肝臓のはれ、脾臓の腫れ
・原因不明の皮疹
・血液中のカルシウム値の上昇による、のどの渇き、意識障害、不整脈 など