2021年3月16日、厚生労働省のエイズ動向委員会は2020年の1年間に保健所などで行ったHIVの検査数が2019年に比べて半減したと発表しています。
検査件数は68998件と大幅に減少し、相談件数も2019年に比べて半減し66519件だった。
新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大し、HIVの検査や相談をためらう人が増えたほか、保健所の業務が新型コロナウイルス対応で逼迫し、その結果HIVの検査を取りやめた時期があったことなどが影響したとみられています
2020年にHIV感染が新たに判明した人は、2019年に比べて160人減の10761人(速報値)となっています。
内訳としては、エイズを発症した患者が前年比3人増の336人、無症状の感染者が前年比1631人減の740人だった。
HIV感染者数が減少したのは、検査件数などの減少で、無症状の感染者を十分に把握できていない可能性があり、真に減少したとは言えません。
不安な行為をしてしまったときには、必ず適切な時期にHIV検査を受ける必要があります。
新型コロナウイルスの影響でHIV検査を受けづらい場合は、郵送による検査を受けることも選択肢のひとつです。
検査を受ける人が減ればそれだけいきなりエイズも増加することになります。