【季節性インフルエンザとは】
ウイルス粒子内の抗原性の違いからA型・B型・C型に分類されています。
A型は原因となる抗原性が小さく変化しながら毎年世界中のヒトの間で流行しています。
症状は38℃以上の高熱、悪寒、関節・筋肉痛などが特徴です。
多くの変異株が存在し、増殖力が速く、しかも感染力が強いので流行しやすいのが特徴です。
B型は突然変異を起こしにくく、A型の様に世界的な大流行を起こすことはありませんが、症状は重く、数年おきに流行して猛威をふるいます。
C型は感染しても軽症で済むことが多く、免疫を持っている人が多いのが特徴です。
【新型インフルエンザとは】
時折インフルエンザウイルスの抗原性が大きく異なるインフルエンザウイルスが現れますが、これを新型インフルエンザといいます。
多くの人が免疫を獲得していないことから、急速にまん延することによって起こる新型インフルエンザは、いつどこで発生するのか誰にも予測することはできません。
新型インフルエンザの代表的なものとしては、
1.1918から1919年にかけて世界的に流行したスペインインフルエンザ
2.1957から1958年にかけて世界的に流行したアジアインフルエンザ
3.1968から1969年にかけて世界的に流行した香港インフルエンザ
4.2009から2010年にかけて世界的に流行した新型インフルエンザA(H1N1)pdm2009
これらの新型インフルエンザウイルスが世界的に流行して、多くの人々が免疫を獲得すると新型インフルエンザではなくなり季節性インフルエンザという呼び方になります。