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2011年12月4日日曜日

感染症検査-2.HIV検査②第四世代抗原抗体検査法-


②第四世代抗原抗体検査法

HIV-1のコア蛋白質であるP24抗原を検出するのが第四世代検査薬で、HIV抗原抗体検査と呼ばれます。

HIVが生体に侵入すると、HIV-1のコア抗原p24の量はHIVのRNAレベルの上昇にともなって増加し、かつ急性感染期にはすぐに血液中に出現することから、血液中のp24抗原の検査はウインドウ期を短縮することができ、HIV-1の早期診断に役立ち、臨床面におけるすぐれた検査法です。

p24が血液中から消失してしまうと、p24を検出できなくなりますが、その後出来てくるHIV抗体を検出可能となります。

第四世代抗原抗体検査法は、日本国内ではそりぞれ特徴のある製品が数社から販売されて使用されていますが、いずれのメーカ製も、感度と特異性には大差はありません。
 
検査を受ける時期

1.不安な行為から30日:HIV-1の感染の判断ができる。

※この時期検査を受けてもHIV-2の感染の判断はできません。

2.不安な行為から12週:HIV-1とHIV-2の感染の判断ができる。

2011年12月現在では、大手病院のおよそ80%が第四世代抗原抗体検査法を採用していますし、検査専門の検査会社では全て第四世代抗原抗体検査法に変更されています。

ただし、保健所ではまだまだ採用されているところは少ないのが現状です。