2022年これから本格的な冬シーズンに入るオーストラリアで、直近2年はほとんど流行しなかった季節性インフルエンザの患者報告数が増えています。
すでに過去5年でもっとも多かった2017年のピーク時と並び、3月から報告が増え始め5月に入ると1週間あたり約5000人を超え、同月末には同約25000人に急増しています。
これは過去5年で最も流行した2017年8月中旬のピーク時とほぼ同じ水準となります。
流行の原因は、新型コロナウイルスへの対策が緩和されたことが影響しているとの見方もあり、専門家は、日本でも冬のインフルエンザ流行に備える必要があると、警戒をよびかけています。
日本国内においても2022年6月21、22日に東京都内の小学校で2年3ケ月ぶりとなるインフルエンザによる学年閉鎖がされています。
2022~23年にかけてのインフルエンザ流行期には、日本国内での大流行が危惧されています。
一般的にインフルエンザは、南半球で流行後北半球で同様に流行する傾向が強いことから、流行のなかった日本ではインフルエンザに対する免疫がない人が多いことから大流行の可能性が専門家の間で指摘されています。
【ご注意】
インフルエンザは冬場だけでなく、夏場の流行もあります。
数年前にも沖縄で流行がありました。
一昔前までは夏場にはインフルエンザキットは殆どなく、発熱患者にはインフルエンザ検査キットを使用できませんでしたが、現在は通年にわたりインフルエンザ検査キットは流通していますから、検査してインフルエンザと分かるようになってきています。
日本ワクチン学会は、2022年6月23日に『2022-23 シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する日本ワクチン学会の見解』を学会ホームページで公開し今季インフルエンザワクチンの接種を強く推奨しています。
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