よくNAT検査とリアルタイムPCRの違いを質問されますから、今回はこの違いについて解説致します。
1.NAT検査とは
NAT(Nucleic acid Amplification Test )とは、日本赤十字社が輸血用血液製剤の安全性確保の一環として実施している各種病原体の検査のひとつで、HBV、HCV、HIV-1/-2を同時に検査できる核酸増幅検査のことです。
検査は血液中のウイルス遺伝子を構成する核酸(DNAまたはRNA)の一部を約1億倍に増幅して検出する極めて感度と特異性の高い検査方法です。
検出感度は以下のとおりです。
・HBV 平均検出感度 3.2IU/mL
・HCV 平均検出感度 12.4IU/mL
・HIV-1 Group M 平均検出感度 41.8IU/mL
・HIV-1 Group O 平均検出感度 93.7 copies/mL
・HIV-2 平均検出感度 2.0 copies/mL
※血液センター専用の輸血用血液専用の検査ですから、HIV感染の判断検査と医療機関で受けることは出来ません※
2.リアルタイムPCR検査
以下の二種類があります。
1)コバス taqMan HIV-1「オート」
【販売メーカ】
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
健康保険の名称は『HIV-1核酸増幅定量精密検査』です。
【検査成績の記録】
検出範囲は、40~1.0×10の七乗コピー/mLです。
以下の三種類に分けて記載されます。
1.測定上限を超えた場合・・・検査結果は【>1.0×1.0×10の七乗コピー/mL 検出 陽性】
2.測定範囲内・・・検査結果は【○○×1.0×10の○乗コピー/mL 検出 陽性】
3.測定限界未満でウイルスが存在する時・・・検査結果は【<○○×1.0×10の○乗コピー/mL 検出 陽性】
4.測定限界未満でウイルスが存在しない時・・・検査結果は【<○○×1.0×10の○乗コピー/mL 検出せず 陰性】
2) アキュジーン m-HIV-1
【販売メーカ】
アボット社が販売しています。
健康保険の名称は『HIV-1核酸増幅定量精密検査』です。
【最小検出感度】
検体量0.6ml→40コピー/ml
検体量0.5ml→75コピー/ml
検体量0.2ml→150コピー/ml
両方の検査とも自動機器を使用して全自動で検査を行います。
感度、特異性、検出可能なHIV-1はTaqMan HIV-1「オート」とアキュジーン m-HIV-1は同じ。
日本での普及率は、日本国内では、TaqMan HIV-1「オート」が先行販売されたことから、後発販売となったアキュジーン m-HIV-1の普及率は低いのが現状です。
※TaqMan HIV-1「オート」とアキュジーン m-HIV-1は、共にHIV-2は検出できません※
1.NAT検査とは
NAT(Nucleic acid Amplification Test )とは、日本赤十字社が輸血用血液製剤の安全性確保の一環として実施している各種病原体の検査のひとつで、HBV、HCV、HIV-1/-2を同時に検査できる核酸増幅検査のことです。
検査は血液中のウイルス遺伝子を構成する核酸(DNAまたはRNA)の一部を約1億倍に増幅して検出する極めて感度と特異性の高い検査方法です。
検出感度は以下のとおりです。
・HBV 平均検出感度 3.2IU/mL
・HCV 平均検出感度 12.4IU/mL
・HIV-1 Group M 平均検出感度 41.8IU/mL
・HIV-1 Group O 平均検出感度 93.7 copies/mL
・HIV-2 平均検出感度 2.0 copies/mL
※血液センター専用の輸血用血液専用の検査ですから、HIV感染の判断検査と医療機関で受けることは出来ません※
2.リアルタイムPCR検査
以下の二種類があります。
1)コバス taqMan HIV-1「オート」
【販売メーカ】
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
健康保険の名称は『HIV-1核酸増幅定量精密検査』です。
【検査成績の記録】
検出範囲は、40~1.0×10の七乗コピー/mLです。
以下の三種類に分けて記載されます。
1.測定上限を超えた場合・・・検査結果は【>1.0×1.0×10の七乗コピー/mL 検出 陽性】
2.測定範囲内・・・検査結果は【○○×1.0×10の○乗コピー/mL 検出 陽性】
3.測定限界未満でウイルスが存在する時・・・検査結果は【<○○×1.0×10の○乗コピー/mL 検出 陽性】
4.測定限界未満でウイルスが存在しない時・・・検査結果は【<○○×1.0×10の○乗コピー/mL 検出せず 陰性】
2) アキュジーン m-HIV-1
【販売メーカ】
アボット社が販売しています。
健康保険の名称は『HIV-1核酸増幅定量精密検査』です。
【最小検出感度】
検体量0.6ml→40コピー/ml
検体量0.5ml→75コピー/ml
検体量0.2ml→150コピー/ml
両方の検査とも自動機器を使用して全自動で検査を行います。
感度、特異性、検出可能なHIV-1はTaqMan HIV-1「オート」とアキュジーン m-HIV-1は同じ。
日本での普及率は、日本国内では、TaqMan HIV-1「オート」が先行販売されたことから、後発販売となったアキュジーン m-HIV-1の普及率は低いのが現状です。
※TaqMan HIV-1「オート」とアキュジーン m-HIV-1は、共にHIV-2は検出できません※