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ラベル 中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について-23.次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の使用を間違えないように- の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2020年6月14日日曜日

中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について-23.次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の使用を間違えないように-

新型コロナウイルスの感染予防対策として次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水が広く使用されていますが、誤った使用をすると人体に悪影響を与えるので注意が必要です。

1.次亜塩素酸ナトリウムの使用について

次亜塩素酸ナトリウムの溶液は、家庭用塩素系漂白剤(ハイター・キッチンハイターを薄めた溶液)を指し、除菌や抗菌をうたうスプレーなどに含まれる「次亜塩素酸水」とは全く別物です。

次亜塩素酸ナトリウムの溶液は、ドアノブや手すりなどの消毒には使用できますが、その場合も皮膚を保護するためのゴム手袋が必須で、水拭きでぬぐう必要もあます。

次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒薬の噴霧は、吸引すると有害となり、嘔吐などの症状を引き起こす可能性があることから、絶対に噴霧してはいけません。

【次亜塩素酸ナトリウム液(希釈)の作り方】

1.原液濃度が5%?6%の塩素系漂白剤を用意。

2.500mlのペットボトル1本の水に、5ml(ペットボトルのキャップ1杯)の塩素系漂白剤を入れる。

3.ペーパータオルなどに十分に薬液を含ませて拭いた後、水拭きをしますが、直接手に触れないようゴム手袋をはめて使用するなどご注意ください。

2.次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は、塩酸や食塩水を電気分解して作ることができます。

※次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を水で薄めても次亜塩素酸水は出来ません※

経済産業省の独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)が、2020年5月29日、次亜塩素酸水の消毒の有効性について「判定に至らず、引き続き検証実験を実施する」と発表しています。

世界保健機関(WHO)も「消毒剤を人体に噴霧することは、いかなる状況であっても推奨されない」とする見解を示しています。

次亜塩素酸水の噴霧器について、有効性や安全性が明確ではない現時点では人のいる空間での噴霧はしてはいけません。

しかし市場に出回っている次亜塩素酸水の消毒商品の多くが「空間除菌」を謳っていますが、その効果は疑問視されています。

※独立行政法人・製品評価技術基盤機構によると、販売状況を確認できた81品目中、少なくとも66品目が空間除菌をうたっていますが、効果は疑問視されています※

2020年6月9日現在、「次亜塩素酸水」の新型コロナウイルスに対する効果については、検証試験が継続中であり、まだ結論は出ていません。

「次亜塩素酸水」で手指消毒に関しても、独立行政法人・製品評価技術基盤機構は手指、皮膚での利用の是非について何らかの見解も示していません。

あらゆる感染症に共通となりますが、新型コロナウイルスの感染対策としては、石鹸と流水による念入りな手洗いが基本となり最も有効な対策です。

次亜塩素酸水は紫外線に弱く揮発性が高いため有効期間が短く、ボトルなどで保管すれば半日程度で効果がなくなるものもあります。

食品工場などで使用される際にはその場で製造して使用されており、この場合は効果がなくなっていないので有効ですから、仮に使うなら使う直前に製造してすぐに使用する方法が間違いないということです。

各メディアの報道に振り回されることなく、何が正しいかを見極める必要があります。