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2020年2月3日月曜日

中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症について-4.新型コロナウイルスの実質感染者とは-

今回武漢からの帰国者の1.4%が新型コロナウイルスに感染していたことになり、このことは武漢の人口が1108万人ですから、単純計算で武漢では10万人くらいの感染者がいるということになります。

ランセットに発表された論文によりますと武漢市での感染者数は75815人と推定しています。

Nowcasting and forecasting the potential domestic and international spread of the 2019-nCoV outbreak originating in Wuhan, China: a modelling study

ランセット(The LANCET)2020年1月31日DOI:https ://doi.org/10.1016/S0140-6736(20) 30260-9

今後感染者は、減ることはなく更に増加すること多くの専門家は分析しています。

こと更に怖がらず正しい知識を身に着けて感染予防をするしか現時点では対策はないようです。


【感染予防対策】

最も大事なことは手洗いです(アルコール消毒を含む)、外出して帰宅した際には念入りに手洗いをする必要があります。

手洗いは、流水で洗うか、アルコール消毒薬で手を消毒するかですが、家庭なら石鹸で洗い流水で念入りにすすげばよいでしょう。

手またなどは70%消毒用アルコールでの消毒、環境表面をふく場合は同様にアルコール消毒薬や次0.1%亜塩素酸ナトリウム(台所用亜塩素酸ナトリウムを薄める)などが有効とされています。

【マスクは感染対策に有用か】

感染予防にマスク着用を勧める人がいますが、症状のない人が予防的にマスクを着用することに確かなエビデンス(証拠・根拠)が少ないというのが国内外の専門家の認識です。

マスクを着用しても鼻が出ていたり、皮膚に密着していなかったりすると感染を防ぐことはできません。

更にマスクの着脱で触った手が最も汚れているので、その手で色々な環境表面を触ると、そこで2次感染が起きます。

多くの人たちは、マスクをして守られていると思っている人が多い様ですが、効果は限定的であることを理解して使用すべきです。

またマスクは飛沫を飛ばさないための「咳エチケット」と考えておくことです。

感染対策に粒子状物質の吸入防止に用いるN95マスクは、本来製造・建設現場のマスクとして使用されるマスクです、が結核・SARSなどの感染症防止に効果を上げたことからこのマスクを感染予防に使用することをすすめる人がいますが息苦しく気分が悪くなることから一般の人が使用することは適切ではありません。

医療専門家の間で一般的にN95マスクを着用するのは、はしかなどの空気感染するウイルスに対応する医師だけです。