変異株の性質が変わっても、「どのような方が重症化しやすいか」という基本の構図は大きく変わりません。
季節の変わり目を安全に乗り切るためのポイントを以下に解説します。
1. とくに注意が必要な方(重症化リスク)
以下に当てはまる方は、症状が軽くても「様子見」をせず、早めにかかりつけ医や専門医療機関へご相談ください。
来る高齢の方(65歳以上): 発熱と暑さが重なると脱水が進みやすく、腎機能悪化や意識障害の引き金になります。
◎糖尿病の方: 感染によって血糖値が乱れやすく(シックデイ)、SGLT2阻害薬などを服用中の方は脱水に特段の注意が必要です。
◎慢性疾患をお持ちの方: 心不全、慢性腎臓病(CKD)、COPD、気管支喘息などの基礎疾患がある方。
◎免疫が低下している方・妊娠中の方・乳幼児: 使用できる薬に制限があったり、脱水や長期化を起こしやすいため配慮が必要です。
2. 2026/27シーズンの新型コロナワクチン
新型コロナワクチンは、秋冬に年1回の「定期接種」として位置づけられて、多くの自治体では例年10月1日〜翌年3月31日が接種期間となります。
◎定期接種の対象: 65歳以上の方、および60歳〜65歳未満で心・腎・呼吸器等に重度の障害がある方などが対象です(それ以外の方は任意接種となります)。
◎ワクチンのトレンド: 2026/27シーズンに向けては、WHOの推奨や国内の審議会方針に基づき、流行株(JN.1系統やそこから派生したLP.8.1、XFG、NB.1.8.1など)に対して有効性が示された抗原を用いたワクチンが供給される予定です。
◎ワクチンに期待する役割: 変異株による免疫逃避があるため、ワクチンで「感染そのものを完全にゼロにする」ことは難しいのが実情ですが、「重症化・入院・死亡を防ぐ」という最大の目的において、高齢者や基礎疾患のある方には今なお極めて意味のある選択肢です。
9月に入り、インフルエンザワクチンの接種準備も進む時期です。
コロナとインフルエンザの同時流行に備え、ご自身の健康状態やスケジュールに合わせた対策を考えていきましょう。
ご自身の持病や、現在服用中のお薬について個別のご不安がある場合は、お気軽にかかりつけ医に相談してください。
【参考資料】






