犬が私たちの心を癒やしてくれることは誰もが知っていますが、今、**「犬は命を救うサポーターである」**ということが最新の科学研究で明らかになりました。
ドイツのベルリン自由大学の研究チームが、世界最大規模のデータベースを用いて約55,000人のがん経験者を調査したところ、驚天動地の結果が出たのです。
【科学的根拠】
1. 【驚きの数字】5年後の生存率に圧倒的な差!
研究では、がんを経験した人のうち「犬を飼っている人」と「飼っていない人」を精密に比較しました結果、犬を飼っているグループは、飼っていないグループに比べて、5年後の累積死亡リスクがなんと64%も低下していたのです。
◎犬を飼っていない人の5年死亡率:9.6%
◎犬を飼っている人の5年死亡率:4.2%
医学統計において「リスクが60%以上減る」というのは、画期的な新薬に匹敵する、あるいはそれ以上の驚異的な数値です。
2. なぜ「犬」ががんサバイバーを強くするのか?(医学的分析)
研究チームは、この驚くべき効果の裏にある「3つの魔法」を指摘しています。
① 「強制的な」運動が体を若返らせる
がん治療後は体力が低下しがちですが、犬がいれば「散歩」に行かざるを得ません。
この**「毎日のゆるやかな運動の継続」**が、心肺機能を高め、筋肉の衰えを防ぎ、免疫力を底上げし自分一人のためならサボってしまう散歩も、愛犬のキラキラした目で見つめられたら、行かないわけにはいきませんよね。
② 「無償の愛」が心をガードする
がんと闘う過程で、人は孤独感や不安に襲われますが、犬は飼い主が病気であろうとなかろうと、変わらぬ愛情を注いでくれます。
この**「無条件の伴侶関係」**がストレスホルモンを減らし、前向きに生きる意欲(QOL)を劇的に向上させます。
③ 「細菌の交換」が免疫を整える?
非常に興味深い科学的視点として、**「腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の変化」**が挙げられています。
犬と一緒に暮らすことで、家庭内の細菌環境が多様になり、それが飼い主の免疫システムを刺激・調整して、がんの再発抑制や健康維持に寄与している可能性があるのです。
※腸内細菌叢(マイクロバイオーム)とは、別名**「腸内フローラ」**とも呼ばれます。顕微鏡で覗くと、多種多様な細菌がまるでお花畑(フローラ)のように群生していることからそう名付けられました※
◎犬と暮らすと「細菌のバリエーション」が増える
先ほどの記事で「犬の飼育ががんの生存率に影響する」理由にこれが挙げられていたのは、非常に興味深いポイントです。
現代人は清潔すぎる環境にいるため、腸内細菌の種類が減り、免疫が暴走したり弱まったりしやすいと言われていますが、犬と暮らすと以下のことが起こります:
1)細菌のシェア: 犬が外から持ち込む菌や、犬特有の菌と日常的に接触します。
2)多様性の向上: 飼い主の皮膚や体内の細菌の種類(多様性)が増えます。
3)免疫の活性化: 多様な菌に触れることで、免疫システムが常に適度な刺激を受け、がん細胞などに対する監視機能が強化されると考えられています。
3. 【最新情報】これからの「がん治療」は犬と共に
これまでも犬の飼育が「心臓病」や「糖尿病」に良い影響を与えることは知られていましたが、今回、日本人の死因第1位である「がん」においても強力な保護因子になることが初めて大規模に証明されました。
研究者は、**「ペットとの共生は、現代のがん医療における強力な補完療法(サポート)になり得る」**と結論付けています。
◎愛犬家のみなさんへ◎
あなたが愛犬の散歩に行き、一緒に遊び、ブラッシングをしているその時間は、実はあなた自身の寿命を延ばす「最高の治療時間」でもあったのです。
「散歩に行こうよ!」と尻尾を振る愛犬は、あなたにとって最高のセラピストであり、パーソナルトレーナー。今日のご褒美は、愛犬にも、そして頑張っているあなた自身にも、少し多めにあげてもいいかもしれませんね。
