日本では例年12月〜3月がインフルエンザの流行シーズンですが、2026年は東京都内で8月に流行が始まり、9月には注意報基準を超えるなど、例年より早く患者数が増加しています。
2026年10月現在、日本国内のインフルエンザは例年より1か月以上早い「異例の早期流行」が急拡大しています。
厚生労働省が2026年10月9日に発表した発生状況(9月28日〜10月4日分)によると、全国の定点医療機関からの報告患者数は42,320人に達し、前週比で1.5倍以上に急増しました。この規模は昨年同時期の約7倍に相当します
• 全国平均の数値:1医療機関あたりの患者報告数は11.35人となり、全国レベルで注意報基準(10人)を突破しました。
• 地域的な偏り:特に沖縄県(37.07人)が突出して高く、次いで埼玉県(19.66人)、千葉県(18.72人)、神奈川県(18.51人)、東京都(15.87人)など、首都圏(関東1都6県)での注意報基準超えが目立っています。
1. インフルエンザ対策への意識と現状
ウェザーニュースが実施した「インフルエンザ対策をしていますか?」というアンケート調査では、以下のような結果が出ています。
全国の平均: 「はい」と答えた人は51%、「いいえ」は49%と、対策をしている人とそうでない人がほぼ半々となっています。
男女別の傾向: 女性は「はい」が61%と6割を超えた一方、男性は「いいえ」が56%と過半数を占める結果となりました。
2. インフルエンザという病気とその感染経路
インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染によって引き起こされる疾患です。
◎主な症状: 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感が比較的急に現れるのが特徴で、喉の痛み、咳、鼻水などの風邪のような症状も伴います。
◎感染経路: 感染した人の咳やくしゃみの飛沫を吸い込む「飛沫感染」や、ウイルスが付着した手で口や鼻などの粘膜に触れる「接触感染」が主な経路となります。
同じ職場や学校で過ごしていても、「自分だけがかかってしまう」というケースは少なくありません。また、感染しても必ず38℃以上の高熱が出るとは限らず、症状が出ないまま経過する「不顕性感染」やごく軽い症状で終わる場合もあり、感染に気づかないこともあります。
3. 「かかる人」と「かからない人」を分ける3つの要素
同じような環境にいても感染する人としない人がいる背景には、主に次の3つの要素が関係しています。
① ウイルスに触れる機会: 鼻や喉の粘膜からの感染が多いため、混雑する場所でのマスク着用や、こまめな手洗いでウイルスを粘膜に移さない工夫がリスクを下げます。
② 免疫機能: 有害な異物が侵入した際に排除する免疫が働くと、ウイルスの増殖が抑えられ、発症や重症化のリスク低下につながります。
③ 日々の体調管理: 睡眠不足を避ける、バランスの良い食事をとる、無理のない運動を行うなどして、基礎的な体調を整えることが基本となります。
4. 今から実践したい具体的な予防と対策
流行が早まっている今シーズン、日常生活で心がけたいポイントは以下の通りです。
◎生活基本の徹底: 特定の食品に頼るのではなく、まずは栄養不足を防ぎ、睡眠や休養をしっかり取ることが免疫保持の基本でまた、腸内環境と免疫機能の関係も注目されており、お腹や体を冷やしすぎない工夫も有効です。
◎環境の調整: 気温が下がり空気が乾燥する冬場は、喉の粘膜の防御機能が低下することから加湿器などで室内の湿度を50〜60%に保ち、適切な室温や換気を心がけましょう。
◎ワクチンの活用: 発病や重症化を防ぐ効果が期待されるワクチン接種も有効な手段です。接種後約2週間で効果が現れるため流行前の接種が望ましいとされていますが、今季のように早期から流行している地域では、自治体や医療機関の案内を確認して早めの対応を検討しましょう。
手洗い、マスク、十分な睡眠といった基本的な対策を重ねて、早めのインフルエンザ流行に備えましょう。
【参考資料】
『健康ビッグデータ解析で「インフルエンザに罹りやすい人」 5タイプの特徴的な傾向を確認 医師が解説するタイプごとの予防対策』






