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2025年5月25日日曜日

感染症速報-9.新型コロナウイルス中国本土で大流行-

現在中国本土では新型コロナウイルスが大流行し、病院は患者で溢れかえっています。


流行している新型コロナウイルスは、"XDV変異株"です。


XDV変異株については、感染力は強いものの、病原性は比較的低いと分析されていて、初期症状は発熱、頭痛、喉の痛み、倦怠感など従来と類似していますが、特に咽頭痛と咳が強く現れる傾向にあるとの報告がされています。


更にもう一つ、ウイルスの変異が続いており、特にオミクロン株のXDV系統の亜系統であるNB.1.8.1は、免疫逃避(回避)能力が明らかに強まっていることが挙げられています。


【XDV変異株とは】


XDV株は、新型コロナウイルスのオミクロン株JN.1系統から派生した変異株の一つです。


現在までの情報では、JN.1株やXBB株、およびそれらの派生系統と比較して、伝播力、病原性、免疫逃避能力に明確な変化はみられないとされています。


しかし、香港など一部の地域では、下水サーベイランスデータからXDV株の有病率が増加傾向にあることが報告されています。


XDV株は、XBB系統とJN.1系統のスパイクタンパク質を含む「マルチ組換え体」であり、中国で急速に増加していると報告されています。


世界保健機関は、変異株を「懸念される変異株(VOC)」「注目すべき変異株(VOI)」「監視下の変異株(VUM)」の3段階で分類していますが、XDV株自体が個別にVOCやVOIに指定されているという情報は見当たりませんでした。


しかし、JN.1系統の亜系統として監視対象となっているものの中には含まれています。


現時点では、XDV株がより重篤な症状を引き起こすという証拠はありませんが、感染状況は継続的に監視されています。


【今後の対策】


中共は本当のことは言わずに隠蔽することから、本当のことがつかみにくく対策しづらいですが、大阪万博や観光で日本に入国してこれを持ち込むことは間違いないと思います。


以前の新型コロナウイルス対策に基づいと正しく感染予防対策をする必要があります。


国は前回の新型コロナウイルスの大流行を引き起こしたことを教訓にして、日本への影響を防ぐため、国は引き続き基本的な感染予防策を徹底してほしいものです。

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