④γ-GTP(ガンマーGTP)
この検査は、会社の健康診断のに取り人入れられています。
お酒の飲みすぎで肝臓が悪くなると、γ(ガンマ)-GTPという酵素の値が高くなります。
γ-GTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)は、肝臓の解毒作用に関係している酵素です。
肝臓や胆管の細胞が壊れると血液中にγ-GTPが出てきます。
そのことから、γ-GTPは肝臓や胆管の細胞が壊れたかどうかの指標として利用されています。
しかしγ-GTPが血液中に多くなっても、γ-GTP自体が身体何か悪い影響をおよぼすことはありません。
γ-GTPが高くなる疾患としては、
1.肝臓の細胞が破壊される肝炎
2.肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝など
3.胆石や胆道がんなどで胆道がつまった場合
4.アルコールを飲む人の場合、飲みすぎによるアルコール性脂肪肝が問題になります。
す。
γ-GTPの値が100以下であれば、節酒あるいは禁酒することですぐに正常値にもどります。
更にγ-GTPは比較的アルコールに短期的に反応するので、禁酒を一週間もすれば下がりだします。
γ-GTPの基準値(成人)
基準値(男性)
12~65 IU/L
基準値(女性)
9~27 IU/L
※基準値より低くても問題ありません。
※女性の場合は、女性ホルモンの影響により男性より数値が低くなる傾向にあります
Ⅰ.γ-GTPの値が100以上になった場合
注意が必要で、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝で多くみられる数値で、肝硬変、肝がんの可能性もあります。
Ⅱ.γ-GTPの値が100~200になった場合
脂肪肝が進行している可能性があり、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝で多くみられる数値で、肝硬変、肝がんの可能性もあります。
Ⅲ.γ-GTPの値が200~500になった場合
アルコールだけでなく、アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯で多くみられ、慢性活動性肝炎の可能性もありますし、胆石や胆道がんなどによって胆道がつまっている可能性もあります。
Ⅳ.γ-GTPの値が500以上になった場合
急性アルコール性肝炎や胆道がつまっておきる閉塞性黄疸などの場合には、こうした高い値になります。
とにかく、γ-GTPの値が100をこえたら厳格な節酒か禁酒を行い、早い時期に受診する必要があります。