⑧LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)
LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ) はロイシンなどのタンパク質分解酵素のひとつで、肝臓、腎臓、腸、すい臓、脳、子宮、睾丸などのいろいろな組織や臓器に存在しています。
また、健康な人では胆汁中に多く含まれています。
胆汁は肝臓で造られ、胆のう、胆管を経て十二指腸に分泌され、肝臓や胆道に異常があり、閉塞し胆汁がうっ滞すると、血液中のLAPの値は高値になります。
その為、黄疸の鑑別や胆道閉塞を起こす病気の診断や経過に利用されます。
基準値
男性 45~81 IU/L
女性 37~61 IU/L
この検査は、食事や運動による変動はありませんが、飲酒によって、γ-GPTと共に上昇することもありますし、妊娠でも妊娠月数と共に上昇しますが、分娩と同時に正常に戻ります。
高値を示た場合
肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、子宮がん、卵巣がん、劇症肝炎、ウイルス性肝炎、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、胆道結石等が疑われます。
ただし、肝臓がんの場合、胆道の閉塞がなくてもLAPの値が高くなります。
※LAPの検査だけでは明確な診断と治療方針を立てられませんので、他の肝機能検査や超音波、CTなどの検査とあわせて、総合的に判断する必要があります。
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