⑤HBV-DNA検査
HBVは、DNA遺伝子をもつDNAウイルスで、HBVに感染してるか否かを血液中のHBV量を直接検出する方法がHBV-DNAの測定です。
測定方法にはいくつかの種類がありますが、現在行われている検査は、HBV-DNA 定量法《TaqManPCR 法》です。
この検査方法は、今までの核酸増幅検査よりも感度がよく、特に定量下限が1.8Log コピー/mL まで拡大したことでこれまで以上に抗ウイルス療法薬の治療効果の判定に有用となります。
今までの検査法と検出限界を比較しますと、
TaqManPCR 法 1.8 ~ 8.8Log コピー/mL
PCR 法 2.6 ~ 7.6Log コピー/mL
TMA 法 3.7 ~ 8.7 LGE/mL
HBV DNA ポリメラーゼ 30 cpm ~(6Log コピー/mL~)
この検査法の感度がいかに優れているか分かります。
基準値外の場合は、B型肝炎、無症候性HBVキャリアである可能性が考えられます。
この検査は、HBV感染の判断をするより、HBV感染者の治療によって血液中のHBVの量そのものを調べるのに用いられています。
即ち、抗ウイルス剤の治療効果や投与を終了する時期の判断などに利用されています。
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