日本の梅毒患者数は、新型コロナウイルスのパンデミック発生の2020年にいったん減少しましたが、その後は再び急増する傾向にあり、その増加率が中国、オーストラリア、ニュージーランド、日本4カ国の中で日本が突出して高かった。
【参考資料】
『新型コロナウイルス感染症パンデミック後の日本における梅毒の急速な再発:記述的研究』
2020~21年にかけたは、ニュージーランドは減少、中国・オーストラリアで微増、日本は36%と増大してます。
調査の結果では、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生した2020年には全4カ国で前年と比べて梅毒の年間患者数が減少し、減少率は日本で11.7%、中国で11.0%、ニュージーランドで28.9%、オーストラリアで11.0%だった。
しかしながら翌年の2021年になると梅毒患者数は、ニュージーランドで前年と比べて12.6%減少したものの他の3カ国では増加に転じ、 増加率は中国の2.8%、オーストラリアの4.8%と増加したのに比べ、日本では36.0%と突出して増加してています。
2022年はオーストラリアの6.3倍の66.2%増で13281人に、2022年の梅毒患者数は、中国で前年と比べて7.4%減少した一方で日本とオーストラリアでは増加が続き、 日本における増加率はオーストラリアの約6.3倍と大幅に増明かしています。
2022年の日本の梅毒患者数は、現行の感染症サーベイランスが開始された1999年以降で最多の13258人に上った。
日本における梅毒患者の年齢別・性別の発生傾向は、パンデミック前後で変化がなく、男性で20~40歳代、女性で20歳代が最も多かった。
男性間性交渉者および異性愛者のいずれでもパンデミック後に梅毒患者が増加しましたが、前年からの増加率は異性愛者で高い傾向にあります。
このように梅毒患者がは急激に増加したのは、外出自粛による検査・受診減少、感染症への「慣れ」の可能性が指摘されています。
しかしながら日本で新型コロナウイルスパンデミック後に梅毒患者が急増した理由は明らかになっていません。
持っても考えられる理由としては、パンデミック下で検査を受ける・異常が見られても受診を見変えた結果、梅毒トレポネーマ感染の発見が遅れ、適切な治療が行われず感染拡大につながった 可能性が大きいと専門家は指摘しています。
梅毒が大流行しているということは、同じ性感染症のHIVも密かに流行していると考えるべ気でしょう!!
不安な行為をしてしまった時には必ず適切な時期に梅毒検査やHIV検査(その他の性感染症も)を受ける必要があります。