依然として梅毒が大流行しています。
2021年1年間で届出のあった梅毒患者は、7978人(男5261人・女2717人)に上ります、これは届出のあった患者数だけですから実際はこれ以上の潜在患者がいると推測されています。
※2023年は7月下旬時点で既に8349人の患者が報告されています※
梅毒トレボネーマに感染して、症状が出れば以上に気づき受診して検査を受けますが、全く症状がない場合は感染に気づくことはありません。
梅毒トレポネーマに感染して、3週間以降に梅毒特有の症状を示す場合を顕症梅毒(第1期梅毒、第2期梅毒)と呼びます。
梅毒トレポネーマに感染して、梅毒特有の症状を示さないものを無症候性梅毒と呼びます。
要するに無症候性梅毒は、梅毒検査を受けて初めて梅毒と判明します。
梅毒トレポネーマに感染して何の症状も出ない無症候性梅毒は38%存在するとの報告がなされています。
無症候性梅毒は梅毒特有の症状がないことから、当人は感染に気づくことなく次々と第三者へ感染を広げていくことになります。
2021年の統計の無症候梅毒患者は、
無症候梅毒 2035人で、、その内訳は男1029人・女1006人となっています
この結果からして、無症候梅毒が2035人25.6%も存在しています。
以上のことからして梅毒トレポネーマに感染する可能性のある行為をしてしまったときには必ず適切な時期に梅毒検査を受けないと感染の判断はできないということになります。