トコジラミは、別名「南京虫」や「床虫」とも呼ばれ人血を吸って生きる昆虫です。
体長は5~8mmで、扁平な楕円形をして夜間に人の体表を刺し、強い痒みや発疹を引き起こします。
戦後は日本でも多く見られましたが、殺虫剤の普及とともに1970年代には激減しましたが、近年、再びトコジラミの被害が増加しています。
トコジラミは吸血している間、血液の凝固を防ぐため唾液を注入しこの唾液がアレルギー反応を引き起こし、激しいかゆみや発赤等に襲われます。
症状には個人差がありますが、かゆみが激しい場合は十分な睡眠がとれなかったり、皮膚をかきむしることにより皮膚障害を起こすなど生活に支障をきたす恐れがあります。
最近トコジラミの被害や相談が全国的に増加してきています。
トコジラミは血を吸った後、赤黒い糞(血糞)をしますので、血糞は潜んでいる場所の周辺に見られます。
2mm前後の赤黒いシミのような点々を見つけたら、その辺りを探してみてください。
殺虫剤に抵抗性を示す集団も報告されており、素人では的確な駆除が難しいことに加え、生息を拡大させてしまうこともありますから、発見したら早めに専門の防除業者に依頼してください。
【参考資料】