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2013年1月9日水曜日

ノロウイルスについて-2.ノロウイルス検査-


ノロウイルスは増殖培養する方法がまだ見つかっていないため、検査法としては便中のノロウイルス粒子を電子顕微鏡で直接検査する必要があります。

また、ELISA法やノーウォークウイルスの遺伝子配列を元にしたRT-PCR法も開発され、診断に用いられていますが、日常的な診療での利用には無理がありました。

2012年4月1日、大塚製薬が、ノロウイルス抗原キット「クイックナビ-ノロ」の簡易検査を発売しました。

この検査は簡易で検査過度の高い検査ですが、以下の制約があります。

【検査の制約】

1.3歳未満の患者

2.65 歳以上の患者

3.悪性腫瘍の診断が確定している患者

4.臓器移植後の患者

5.抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者

1~5以外の患者には保険適用での検査は出来ません。

【測定原理】

糞便をテストデバイスの滴加穴よりテストストリップのサンプルパッドに滴加すると,試料は毛細管現象によりコンジュゲートパッドへ移動します。

そこで抗NV-GI及び抗NV-GII抗体結合ラテックスが溶解し,試料中のNV抗原と免疫複合体を形成します。

この免疫複合体はテストストリップのメンブレン内を毛細管現象により移動し,テストライン上に固定化された抗NV-GI又は抗NV-GIIもしくは抗NV抗体に特異的に捕捉され,青色のラインを呈します。

このラインの有無を目視で確認し,試料中のNV抗原の有無を判定します。

また,反応に関与しなかった余剰の抗NV-GI及び抗NV-GII抗体結合ラテックスはコントロールラインに固定化された抗マウス免疫グロブリン(Igs)抗体(ウサギ)に捕捉され,青色のラインを呈します。

これはテストストリップ上で反応が正常に行われたことを示します。


【検査上の注意】

検体としては自然に排泄された糞便を使用する必要があります。

以下の検体は、正しい検査結果が得られ ないことがあることから使用できません。

1.嘔吐物(非糞便)

2.直腸から採取した糞便(直腸便)

3.浣腸液成分を含む糞便(浣腸便)

4.嚥下補助食品,経管栄養食等ゲル化剤等を含む食事を摂取した糞便

5.新生児の糞便

【操作方法】

1.便懸濁液の入っている検体浮遊液チューブに試料ろ過フィルター(糞便用)を確実に装着し,ゆっくりと逆さまにしてから,チューブをつまんでテストデバイスの試料滴加穴に3滴滴加します。

2.15~30℃で15分間静置します。

3.テストデバイスの判定部に出現するラインの有無を確認します。

【判定】

青色のコントロールラインと青色のテストラインを目視判定します。

※判定は15分間の反応時間経過後,速やかに行います※

(1) 陽 性

青色のコントロールラインと青色のテストラインが出現した場合,陽性と判定します。

(2) 陰 性

コントロールラインのみが出現した場合,陰性と判定します。

(3) 検 査無 効

テストラインの出現の有無によらず,コントロールラインが出現しない場合,検査は無効と判定し,再検査を行います。



【判定上の注意】

1.判定は所定の反応時間15分で行い、15分以降の結果は信頼性がありません。

2.コントロールライン又はテストラインの一部が欠けたり,色のにじみがある場合やライン以外に斑点状の発色がある場合でも,"ライン"が認識されれば検査結果は有効となります。