検査とは、"感度の高い検査でスクリーニングを行い、"特異度の高い検査で診断を確定する"ことにつきます。
理想としては、感度、特異度の両者が共に100%が望ましい訳ですが,現実的にはそのよう検査は存在しません。
感度を上げれば特異度は低下し、特異度を上げれば感度は低下します。
そのために、スクリーニングに使用するHIV抗体検査では、感染している人をひとりも見逃すことのない感度100%が要求されます。
しかし、感度100%を要求すると、HIVに感染していない人も陽性と判定してしまいます、すなわち特異度が低下するわけです。
先に解説しましたように、
1.感染している人はすべて正しく検出で来るのが感度
2.HIVに感染していない人は全て陰性するのが特異度
と呼びます。
HIV感染の判断をするHIV抗体検査の感度と特異度の関係は、
※スクリーニング検査としては、HIV感染者を一人も見逃さないために感度100%の検査を使用します。
※確認検査としては、ニセのHIV感染者を排除する意味から、特異度100%の検査を使用します。
【事 例】
HIV検査で感度高いリアルタイムPCR検査で、不安な行為から11日で陽性となった場合、
特異度の高いウエスタンブロット法でこの時期に検査をしますと、この検査は感度が低いことから陰性となってしまいます。
【お知らせ】
臨床検査についてどのようなことでも、疑問点や質問等がありましたら、右サイドバーの
「質問・お問い合わせはこちら」
を利用してどしどしお寄せください。
お待ちしております。
72時間位内に当ブログで解説させて頂きますので、どしどし質問をお寄せください。
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2.HIVに感染していない人は全て陰性するのが特異度
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※スクリーニング検査としては、HIV感染者を一人も見逃さないために感度100%の検査を使用します。
※確認検査としては、ニセのHIV感染者を排除する意味から、特異度100%の検査を使用します。
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HIV検査で感度高いリアルタイムPCR検査で、不安な行為から11日で陽性となった場合、
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