【"いきなりエイズ率"とは】
HIVの感染を知らずにAIDSが発症した事例の割合とされていますが、実際には新規HIV感染報告事例+新規AIDS発症報告事例に占める新規AIDS発症報告事例の割合で表されています。
"いきなりエイズ率"とはマスコミを中心に用いられており,厚生労働省エイズ動向委員会による『エイズ発生動向年報』においては,これまでに HIV/AIDS関連の正式な統計指標として"いきなりエイズ率"の名称が使われたことはありません。
【"いきなりエイズ率"が高いということは何を意味するのか】
気づいた時には既にエイズを発症しているという事例が多いことを意味します。
高いということは、不安な行為をした人で積極的にHIV検査を受けている人が少ないということになります。
"いきなりエイズ"は毎年400件以上(新規HIV報告数の約3割)も報告されているのが現実です。
不安な行為をしてもHIV検査を受けない人が多いことから、実際の国内HIV感染者数は報告件数を大幅に上回っているとことが懸念されています。
このことからして更に"いきなりエイズ"は増加すると懸念されています。
近年、我が国における"いきなりエイズ率"は、20%前後と横ばい推移していますが明らかな減少傾向とはなっていません。
大切なことは、不安な行為をしてしまったときにはHIV検査を受けられる適切な時期が来ればHIV検査を必ず受けるということです、 これが"いきなりエイズ"を減少させることになります。
よく体調不良やいろいろの症状から感染を云々する人が多いですが、HIV感染は適切な時期にHIV検査を受けないとわかりません。