2014年9月27日時点での日本国内でのデング熱患者は、150人となりました。
今回は、デング熱の臨床検査について解説いたします。
【検査の種類】
発症初期の1~5日目は非構造蛋白抗原(NS1)を検出するために遺伝子検査を実施する。
特にNS1抗原は簡易キットを使用して非構造蛋白抗原(NS1)の検査を実施する。
解熱する前後の4日以降は特異的IgM抗体のの検査を実施する。
発症から1週間以降の回復期であれば血清中IgG抗体の上昇を確認する。
【ウイルス分離や核酸検出検査】
ウイルス抗原検出よりも正確ですが、手間と費用がかかるためあまり用いられていないのが現状です。
【PCR検査】
PCR検査が2012年に導入されていますが、利用されるのはこれからです。
【役立つ臨床検査とは】
デングウイルス特異抗体、免疫グロブリンG(IgG)型及び免疫グロブリンM(IgM)型の検査は、感染の後期において診断を確認するのに役立ちます。
【IgG抗体とIgM抗体とは】
IgGとIgM抗体は共に、感染後5~7日後に体内に出来、IgM抗体の最高レベル(力価)は最初の感染後に現れるますが、IgM抗体は二度目または三度目の感染でも体内に作りだされます。
IgM抗体は、最初の感染後30~90日で検出されなくなりますが、すぐに再感染が起きた場合は、再び検出されます。
IgG抗体は、感染して一度体内に出来ると数十年以上もの間検出されることからして、症状がない場合、過去の感染歴を知るのに有用です。
血液中のIgG抗体は、最初の感染の14~21日後にピークに達しその後の再感染では、より早い段階でピークに達し、力価は通常さらに高くなります。
IgGとIgMの両抗体は、感染したウイルスの血清型に対する防御免疫を有しています。
【IgG抗体とIgM抗体検査の利用法】
IgG抗体検出のみでは通常感染の有無の診断を下さず、14日後に再度血液を採血し、IgG抗体のレベルが4倍以上増加した場合はデングウイルス感染し判断します。
尚、デング熱の症状が見られる場合はIgM検出で診断を確定します。
※IgGおよびIgM抗体を用いる検査は、黄熱ウイルスなどの他のフラビウイルスと交差反応を起こすため、偽陽性反応を引き起こすことから血清学的検査では判断が困難な場合も多く見られることがあります※
簡易検査キットに関しては、次回解説いたします。
今回は、デング熱の臨床検査について解説いたします。
【検査の種類】
発症初期の1~5日目は非構造蛋白抗原(NS1)を検出するために遺伝子検査を実施する。
特にNS1抗原は簡易キットを使用して非構造蛋白抗原(NS1)の検査を実施する。
解熱する前後の4日以降は特異的IgM抗体のの検査を実施する。
発症から1週間以降の回復期であれば血清中IgG抗体の上昇を確認する。
【ウイルス分離や核酸検出検査】
ウイルス抗原検出よりも正確ですが、手間と費用がかかるためあまり用いられていないのが現状です。
【PCR検査】
PCR検査が2012年に導入されていますが、利用されるのはこれからです。
【役立つ臨床検査とは】
デングウイルス特異抗体、免疫グロブリンG(IgG)型及び免疫グロブリンM(IgM)型の検査は、感染の後期において診断を確認するのに役立ちます。
【IgG抗体とIgM抗体とは】
IgGとIgM抗体は共に、感染後5~7日後に体内に出来、IgM抗体の最高レベル(力価)は最初の感染後に現れるますが、IgM抗体は二度目または三度目の感染でも体内に作りだされます。
IgM抗体は、最初の感染後30~90日で検出されなくなりますが、すぐに再感染が起きた場合は、再び検出されます。
IgG抗体は、感染して一度体内に出来ると数十年以上もの間検出されることからして、症状がない場合、過去の感染歴を知るのに有用です。
血液中のIgG抗体は、最初の感染の14~21日後にピークに達しその後の再感染では、より早い段階でピークに達し、力価は通常さらに高くなります。
IgGとIgMの両抗体は、感染したウイルスの血清型に対する防御免疫を有しています。
【IgG抗体とIgM抗体検査の利用法】
IgG抗体検出のみでは通常感染の有無の診断を下さず、14日後に再度血液を採血し、IgG抗体のレベルが4倍以上増加した場合はデングウイルス感染し判断します。
尚、デング熱の症状が見られる場合はIgM検出で診断を確定します。
※IgGおよびIgM抗体を用いる検査は、黄熱ウイルスなどの他のフラビウイルスと交差反応を起こすため、偽陽性反応を引き起こすことから血清学的検査では判断が困難な場合も多く見られることがあります※
簡易検査キットに関しては、次回解説いたします。