2023年2月5日時点での梅毒患者数は、1113人と依然として日本国内で梅毒が大流行しています。
梅毒トレポネーマは性行為やキスなどのオーラルセックスでも感染します。
最近では梅毒トレボネーマに感染しても典型的な症状の出ない無症候性梅毒が増加しているしていることから、感染するリスクのある行為をしてしまったら、必ず適切な時期に梅毒検査を受ける必要があります。
早期発見して早期治療することにより服用する抗生物質の期間は短くなり、注射による治療も1回で済みます。
梅毒トレポネーマ感染をいち早く知る検査法として"IgM-FTA-abs検査"があります。
★※梅毒トレポネーマ感染を早く知ることが出来る検査法は、IgM-FTA-abs検査です※
IgM-FTA-abs検査はIgM型のTP抗体を検出するための検査法です。
梅毒に感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。
このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ信頼出来る結果が得られます。
★IgM-FTA-abs検査は、特殊な検査法ですが、どこの医院でも検査会社に依頼て受けることができますが、受けたいと医師に行っても、"当院では検査していない"・"そんな検査は知らない"・"そんな検査はない"と、言われるとの相談をよく受けますが、IgM-FTA-abs検査はどこの医院で受けることは可能ですが、現実としてIgM-FTA-abs検査を知らない医師も多くいます★
本来梅毒の専門診療科は皮膚科です、従って皮膚科専門医はIgM-FTA-abs検査のことを熟知していますのでIgM-FTA-abs検査を受けるのであれば皮膚科だけの看板を上げている皮膚科専門医を受診されることです。
ここで注意しなければならないことは、IgM-FTA-abs検査と勘違いしてしまう検査法としてFAT-abs検査があります。
FAT-abs検査は、IgG型のTP抗体を見つけますから、IgM-FTA-abs検査より遅く陽性となります。
FAT-abs検査は、感染後3~4週後にTPHA検査より早く陽性となりことから、STS陽性、TPHA陰性の場合の梅毒鑑別に利用されます。
梅毒トレポネーマ感染後早く陽性となる順番は、以下のとおりとなります。
1.IgM-FTA-abs検査
感染後1週間
2.FTA-abs検査
感染後3週間
3.STS検査(ガラス板法、RPR検査)
感染後4週間
4.TPHA検査
感染後5~6週間
5.迅速TP抗体検査
保健所等で使用されている検査
感染後5~6週間