新型コロナウイルス(COVID-19)のオミクロン株から新たに派生した変異株「BA.2.86(通称・ピロラ)」が7月下旬にデンマークで初めて確認され、イスラエル、米国、南アフリカ、英国において検出され、日本では2023年9月7日に東京都内で初めて確認されています。
初期の研究では、ピロラにはさまざまな変異が生じていますが、免疫回避能力は以前の変異株とさほど変わっていません。
これはワクチンでこれまでと同様の予防効果を期待でき、XBB変異株に自然感染したことがあれば、この新たな変異株に対する免疫力は高まっているとされています。
これほど多くの変異を経たにもかかわらず、ピロラの免疫回避力はさほど高くないのは、おそらく現在はもう見なくなった有名な古株である初期のオミクロン株「BA.2」から進化したと考えられています。
しかしながら現在米国内でこの新しい変異株「BA.2.86(通称ピロラ)」が急速に広がっていきています。
この変異株は米国内で3番目に多い変異株となっています。
CDCや製薬会社はピロラやその派生型に対してもある程度の防御効果があると説明しています。
ピロラは免疫回避能が高くワクチン接種や過去の感染による免疫をすり抜ける能力が高いことが分かっています。
更に感染力が高く、BA.2よりも感染力が10%以上高いと推定されています。
重症化リスクについては現時点では不明です。
主な症状としては、発熱・喉の痛み・咳・鼻水・頭痛・倦怠感・筋肉痛等となっています。
日本においても数例か検出されています。
予防あ対策は、従来の新型コロナウイスと同じです。
※現時点では、新型コロナウイルス変異株「ピロラ」の名称の由来は、公式には発表されていません※
【参考資料】
『急速に広がる"ピロラ"COVID変異株BA2.86について知ってゆくべきこと、そしてワクチンが予防効果をもたらすかどうか』