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2017年7月18日火曜日

性行為感染症についてー5.口腔咽頭梅毒-

【口腔咽頭梅毒の症状とは】

梅毒トレポネーマに感染後、およそ3週間後に接触部位の口唇・舌・扁桃に1~2cm大の表面が平滑で暗褐色の大豆大の結節が出来る。

これを初期硬結と言い、初期硬結は数日経過すると周辺が隆起し表面に潰瘍のある硬い硬結すなわち硬性下疳となり、ほぼ1週間後にこの潰瘍は消えてしまいます。

※初期硬結は殆どの場合痛みも痒みもありません※

【口腔咽頭梅毒は見逃されている】

口腔咽頭梅毒の口腔咽頭病変の場合、ほとんどの人は口腔外科や歯科などを受診しますが口腔外科や歯科に梅毒患者が来ることは殆どないことと、医師自身が口腔咽頭梅毒の診察経験がないことからして診察した医師が「梅毒」を疑う事はまずなく、見逃している事例が多くあると考えられています。

結局は梅毒検査を受けないと感染がわからないということになります。

性交渉の際にオーラルセックスを行う人は各年齢階層に存在し、調査の結果では7割以上で行われており、その際にコンドームを使用するのは2割程度という調査報告があります。

そのことからしてオーラルセックスにより口腔咽頭梅毒も増加の傾向にあります。