【検査】
特異的な臨床症状・検査所見が乏しいことから、診断のための検査は、血液または尿からのジカウイルス分離または PCR法によるジカウイルス遺伝子の検出により行います。
また、血清学的検査による診断としては、IgM抗体または中和試験による抗体の検出により行います。
IgM抗体を用いて診断を行う場合は、患者が感染したと考えられる地域で流行中のその他のフラビウイルス属ウイルス(デング熱、黄熱、ウエストナイル熱、日本脳炎等)による先行感染又は共感染がないこと、半年以内の黄熱ワクチンの接種歴がないことを確認する必要があります。
ジカウイルス以外のフラビウイルス属ウイルスによる先行感染又は共感染を認める場合は、ペア血清によるIgM抗体以外の方法による確認試験を実施する必要があります。
これらのことからして血清学的検査による診断は、かなり難しいといえます。
【ジカウイルスを含むもの】
血液、精液、尿、唾液、子宮の頸管粘液、母乳、眼球内の房水から検出されています。
【性行為による感染】
性行為によるジカ熱の感染で男性が感染源となる事例が米国などで多数報告されています。
性感染対策の項目では米国で男性から女性への感染に加え、男性から男性に感染したケースがあったことを指摘しています。
この時点では女性から性行為によってパートナーへ感染した事例は報告されていませんでしたが、2016年7月米国CDCは、性交渉で女性から男性に感染した例を初めて確認したと発表し、注意を呼びかけています。
更にジカウイルスに感染した男性の精子で感染から93日後にもウイルスが確認されたとする論文が発表されています。
【臨床症状・徴候】
潜伏期間は3~12日で、不顕性感染率は約80%と考えられています。
過去の流行では詳細な症状の解析ほとんどされていません。
最近の調査では、発熱(38.5℃を超える高熱は比較的稀)、斑状丘疹性発疹、関節痛・関節炎、結膜充血が半数以上の症例に認められ、筋肉痛・頭痛、後眼窩痛、その他にめまい、下痢、腹痛、嘔吐、便秘、食欲不振などが認められています。
また、ギラン・バレー症候群や神経症状を認める症例が報告され、ブラジルの流行では妊婦がジカウイルスに感染することで胎児が感染し、小頭症児が多発している。
胎児が小頭症と確認された妊婦の羊水からジカウイルスRNAが検出され、小頭症で死亡した新生児の脳の病理組織からもウイルスが検出されています。
ジカ熱そのもので健康な成人が死に至ることは稀ですが、何らかの基礎疾患があり免疫力が低下している場合は死に至ることもあるので注意が必要です。
【治療法】
対症療法のみで効果的な治療法は存在しません。
痛みや発熱に対して解熱鎮痛剤を投与する程度にとどまることがほとんど、脱水症状が強い場合は輸液も実施します。
【予防】
感染予防ワクチンは存在しません。
日中に蚊(ヤブカ)に刺されない工夫が大切です。
具体的には、長袖服・長ズボンの着用、昆虫忌避剤(DEETを含むものが効果が高い)の使用などがあります。
※特に妊婦あるいは妊娠の可能性のある女性はジカ熱流行地への渡航を避けるべきです※
特異的な臨床症状・検査所見が乏しいことから、診断のための検査は、血液または尿からのジカウイルス分離または PCR法によるジカウイルス遺伝子の検出により行います。
また、血清学的検査による診断としては、IgM抗体または中和試験による抗体の検出により行います。
IgM抗体を用いて診断を行う場合は、患者が感染したと考えられる地域で流行中のその他のフラビウイルス属ウイルス(デング熱、黄熱、ウエストナイル熱、日本脳炎等)による先行感染又は共感染がないこと、半年以内の黄熱ワクチンの接種歴がないことを確認する必要があります。
ジカウイルス以外のフラビウイルス属ウイルスによる先行感染又は共感染を認める場合は、ペア血清によるIgM抗体以外の方法による確認試験を実施する必要があります。
これらのことからして血清学的検査による診断は、かなり難しいといえます。
【ジカウイルスを含むもの】
血液、精液、尿、唾液、子宮の頸管粘液、母乳、眼球内の房水から検出されています。
【性行為による感染】
性行為によるジカ熱の感染で男性が感染源となる事例が米国などで多数報告されています。
性感染対策の項目では米国で男性から女性への感染に加え、男性から男性に感染したケースがあったことを指摘しています。
この時点では女性から性行為によってパートナーへ感染した事例は報告されていませんでしたが、2016年7月米国CDCは、性交渉で女性から男性に感染した例を初めて確認したと発表し、注意を呼びかけています。
更にジカウイルスに感染した男性の精子で感染から93日後にもウイルスが確認されたとする論文が発表されています。
【臨床症状・徴候】
潜伏期間は3~12日で、不顕性感染率は約80%と考えられています。
過去の流行では詳細な症状の解析ほとんどされていません。
最近の調査では、発熱(38.5℃を超える高熱は比較的稀)、斑状丘疹性発疹、関節痛・関節炎、結膜充血が半数以上の症例に認められ、筋肉痛・頭痛、後眼窩痛、その他にめまい、下痢、腹痛、嘔吐、便秘、食欲不振などが認められています。
また、ギラン・バレー症候群や神経症状を認める症例が報告され、ブラジルの流行では妊婦がジカウイルスに感染することで胎児が感染し、小頭症児が多発している。
胎児が小頭症と確認された妊婦の羊水からジカウイルスRNAが検出され、小頭症で死亡した新生児の脳の病理組織からもウイルスが検出されています。
ジカ熱そのもので健康な成人が死に至ることは稀ですが、何らかの基礎疾患があり免疫力が低下している場合は死に至ることもあるので注意が必要です。
【治療法】
対症療法のみで効果的な治療法は存在しません。
痛みや発熱に対して解熱鎮痛剤を投与する程度にとどまることがほとんど、脱水症状が強い場合は輸液も実施します。
【予防】
感染予防ワクチンは存在しません。
日中に蚊(ヤブカ)に刺されない工夫が大切です。
具体的には、長袖服・長ズボンの着用、昆虫忌避剤(DEETを含むものが効果が高い)の使用などがあります。
※特に妊婦あるいは妊娠の可能性のある女性はジカ熱流行地への渡航を避けるべきです※