2025年秋に始まった今季のインフルエンザは、年明けから**「第2の波」**を迎え、非常に変則的な動きを見せています。
今季の最大の特徴は、A型とB型が入れ替わるのではなく、重なるように流行している点にあります。
◎異例のスピード流行: 通常、B型は春先(2月〜3月)に流行のピークを迎えますが、今季は年明けから急増しています。
◎A型の「変異株」も継続: 前半に猛威を振るったA型(H3N2)は、免疫をすり抜ける性質を持つ「サブクレードK」という新たな系統が主流となっており、これが流行の長期化と高い感染力を引き起こしています。
◎学級閉鎖の急増: 2026年1月25日時点で学級閉鎖数は2,215校に達しており、特に若年層でのB型感染が顕著です。
🤒 「お腹の風邪」と勘違いしていませんか? B型の特有症状
B型はA型に比べて高熱が出にくいケースもありますが、消化器症状が強く出やすいという厄介な特徴があります。
症状の比較 A型(主に香港型) B型(ビクトリア系統など)
発熱 38℃以上の急激な高熱 高熱も出るが、微熱から始まることも
全身症状 強い倦怠感、激しい関節痛 筋肉痛に加え、筋炎(足の痛み)に注意
消化器系 比較的少ない 腹痛、下痢、嘔吐が目立つ
小児の特徴 急激な発症 嘔吐や下痢による脱水リスクが高い
※医学的アドバイス: 「熱があまり高くないから」「お腹を壊しているだけだから」と自己判断して外出を続けると、B型を周囲に広めてしまう恐れがありますのでご注意ください※
🛡️ 今からでも遅くない!「再感染」を防ぐ最新対策
今季は、「A型にかかったからもう安心」という常識が通用しません。
異なる型に2回罹患するリスクが例年以上に高まっています。
1. 受験生・子どもを守る「家庭内パトロール」
消化器症状への警戒: 子どもが「お腹が痛い」と言い出したら、熱がなくてもインフルエンザの可能性を視野に入れ、早めに受診を検討してください。
嘔吐物の処理: B型は便や嘔吐物からも感染リスクがあるため、処理の際は使い捨て手袋やマスクを着用しましょう。
2. 「空気」を意識した感染防御
最新の研究では、大声での会話や歌唱によって放出されるエアロゾルが感染拡大の大きな要因であることが指摘されています。
換気の徹底: 5〜10分程度のこまめな換気が、室内のウイルス濃度を下げるのに非常に有効です。
高性能マスクの活用: 人混みでは、隙間のない不織布マスクを正しく着用することが、微小な粒子を防ぐ鍵となります。
3. ワクチンの「ブースト」効果
今季のワクチンはA型2種・B型1種の3価(またはB型2種を含む4価)で構成されており、たとえ感染を100%防げなくても、肺炎や脳症などの重症化を防ぐ効果は医学的に証明されています。
流行のピークはまだ続くと予測されていますので、基本的な手洗い・換気に加え、「B型はお腹に来ることもある」という知識を持って、この冬の第2波を乗り切りましょう。