2022年1年間の梅毒の新規感染者の累計は1万2966人でした。
2023年1月22日時点での患者数は、501人となっています。
2022年は10月5日までに届け出のあった梅毒の病期は、下記のとおりとなっています。
早期顕症梅毒Ⅰ期 3289人
早期顕症梅毒Ⅱ期 2237人
潜伏梅毒 1317人
晩期顕症梅毒 59人
現在若い男女は梅毒に対するの識・情報不足が顕著であることから、梅毒トレポネーマに感染して初期症状があっても気づかないのが大半です。
初期症状が比較的わかりやすい性感染症ですが、正しい知識不足からそれすら知らないというのが現実です。
されにそれに拍車をかけて無症候梅毒が多いのも事実です。
また医師側にも性感染症を診ることが少ないという問題があるため、あまり深刻に考えていないこととから見逃しも多いようです。
これらが相まって発見の遅れと感染拡大につながっているのです。
特に問題なのは晩期顕症梅毒の段階で見つかった新規感染者が59人もいることです。
晩期梅毒とはゴム腫や進行性の大動脈拡張を主体とする心血管梅毒、進行麻痺といった神経梅毒に発展する段階です。
梅毒は抗生物質で完治することから晩期梅毒は、これほど発生することはありえないことです。
これは見逃さない限りここまで進行することはありえないはずです。
大切なことは危険な行為をしてしまったときには、適切な時期に必ず梅毒検査を受けることです。