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2012年7月29日日曜日

C型肝炎検査-2.HCV-RNA検査-


血液中のHCV遺伝子を検出する検査で、HCV(C型肝炎ウイルス)に感染しているかどうかの指標になります。

HCV抗体検査で陽性となった場合は、以下の区別をする必要があります。

1.現在HCVに感染していて体内にHCVが存在している状態(HCVキャリア)

2.過去にHCVに感染したが既に体内からHCVが排除された状態

HCVキャリアと過去に感染した人との区別を的確にするには、HCV抗体価を調べるのと同時にHCV-RNAの検出検査を実施する必要があります。

HCV感染既往者は、HCV抗体が陽性でも一般的には抗体価が低く、HCV-RNAは陰性ですが、HCVキャリアはHCV抗体が高く、HCV-RNAが陽性となります。

また、急性C型肝炎においてもHCV抗体の陽性化には感染後通常3ケ月を要するため、早期の確定診断には HCV-RNA定性検査を実施する必要があります。

現在HCV-RNA定性・定量検査法としては、リアルタイムRT-PCR法であるHCV-RNA定量(TaqMan)検査が広く採用されています。

【検査方法】 コバス TaqMan HCV 「オート」

【測定範囲】 1.2~7.8 LogコピーIU/ml

【基準値】 検出せず

【検査を受ける時期】 感染後約1週間後に血液中のHCV-RNAは検出可能となります。