1.統計史上初「1シーズン2度の警報」が発令されています!!
2026年2月現在、全国的な感染者数は定点あたり30.03人に達し、警報レベル(30人)を超えています。
ここで特に注目すべきは、東京都などで1月に一度解除された警報が2月に再発令された点です。
異例の再拡大: 通常、インフルエンザは1回の大きなピークを経て収束しますが、2026年シーズンは「A型」の後に「B型」が急増したことで、統計開始以来初めて1シーズンに2度の警報が出るという特異な動きを見せています。
2. ウイルス特性:現在は「B型」が圧倒的多数
今シーズンの流行は、年末までの「A香港型(AH3型)」から、年明け以降は**「B型」**へと主役が完全に交代しました。
B型の特徴: A型に比べて症状が比較的「なだらか」に出る傾向がありますが、一方で**「消化器症状(腹痛・下痢)」**を伴いやすいのが特徴で、一度A型に感染した人でも、型が異なるためB型に再感染するリスクがあります。
3. 医学的再分析:バロキサビル(ゾフルーザ)の評価向上
治療薬の選択について、最新のガイドライン(日本感染症学会・日本小児科学会 2025/26シーズン指針)では変化が見られます。
B型への優位性: B型インフルエンザに対しては、従来のタミフル(オセルタミビル)よりも、**バロキサビル(ゾフルーザ)の方が「解熱までの時間を短縮する」**というデータが蓄積され、推奨度が上がっています。
利便性と伝播抑制: 「1回の服用で完結する」利便性に加え、最新の研究では**「家族など周囲への感染を広げるリスクを約40%下げる」**という効果も重視されています。
4. 年齢層別の薬剤推奨(最新ガイドライン)
一律に「どの薬でも同じ」ではなく、年齢や基礎疾患に応じた使い分けが推奨されています。
12歳以上: バロキサビル(ゾフルーザ)が第一選択肢の一つとして強く推奨されます。
6歳〜11歳: B型に対してはバロキサビルの使用が「提案(推奨)」されますが、A型に対しては耐性ウイルスの懸念から慎重な判断が求められます。
5歳以下: 耐性株が出やすいため、依然としてタミフル等の従来薬が優先される傾向にあります。
5. 社会的・医学的判断:治療薬は「必須」ではない
B型はA型ほど高熱が出ないケースもあり、医学的には「必ずしも全員に抗ウイルス薬は必要ない」という見解が強まっています。
自己治癒の選択: 全身状態が良く、水分が取れている場合は、薬を使わず安静にすること(対症療法)も正当な選択肢です。
重症化リスクの考慮: ただし、高齢者、乳幼児、呼吸器疾患(喘息など)のある方は、肺炎などの合併症を防ぐために早期の抗ウイルス薬投与が推奨されます。