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2013年5月20日月曜日

尿検査-No.9亜硝酸塩検査-


亜硝酸塩検査とは、尿中に亜硝酸塩が存在するかを調べる検査です。

日常生活において私たちは、主に野菜から硝酸塩と呼ばれる物質を摂取しています。

口から取り込まれた硝酸塩は、主に消化管の上部から体内に吸収され、一部は唾液中に分泌されますが、大部分が腎臓から尿中へ排泄されます。

膀胱炎などの尿路感染症に感染して、尿中に細菌が繁殖していると、硝酸塩は細菌によって還元されて亜硝酸塩へと変化します。

従って、通常時の細菌の存在しない尿中には亜硝酸塩は検出されません。

テステープで尿中の亜硝酸塩の有無を調べることにより、尿路感染症がの有無を判断します。

しかし、すべての細菌が硝酸塩を亜硝酸に還元するわけではありませんので、尿中の白血球の数や尿沈渣の結果を踏まえて総合的に細菌感染の有無の判断を下します。

【参考基準値】

陰性

【陽性の場合】

膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症が疑われます。

【検査時の注意点】

細菌が硝酸塩を亜硝酸塩に還元するには4時間以上必要なことからして、膀胱炎で頻回に排尿を繰り返している場合は、膀胱内に尿が滞留している時間が短く、細菌が亜硝酸塩を作るための時間が不十分のため、尿の中に細菌が繁殖していても陰性となることがあります。

頻回な嘔吐や過度のダイエットによる食物からの硝酸塩の摂取不足があると、尿の中に細菌が存在しても亜硝酸塩が作られる量が少ないため、陰性となることがあります。

細菌感染のない尿を採取してしばらく放置した場合にも、陽性となることがあります。