新型コロナウイルス感染症(COVID19)とインフルエンザに同時に感染することを言います。
インフルエンザのインフル(flu)とコロナの(corona)の合成語でフルロナ(flurona)と呼ばれています。
フルロナの感染事例は世界各地で報告されており、専門家は感染力の強いオミクロン変異株の拡散に伴い、フルロナも増加する公算が大きいと考えているようです。
一部の専門家はフルロナについては、過度に心配する必要はないと指摘していて、新型コロナ陽性者がインフルエンザに感染すれば免疫システムの負担が増すため、インフルエンザに感染しないに越したことはないが、同時感染の確率はそれほど高くないとコメントとしています。
更にフルロナがオミクロン株に取って代わることはないと説明しています。
ウィスコンシン大学の研究者が2021年5月に公表したメタ分析によると、新型コロナ陽性者の19%が同時に他の病原体(ウイルスや細菌、真菌)にも同時感染していたということが明らかにされています。
更に新型コロナ感染者の24%が引き続いて別の病原体に重感染したということをも明らかにしています。
それではインフルエンザは再び大流行する可能性があるのでしょうか?
殆どの国や地域では、で2021年昨シーズンのインフルエンザ患者は少数にとどまっています。
しかし2022年今シーズンはこれまでのところ、コロナ禍前に近い水準で推移しているようです。
この原因としては、一時期の新型コロナウイルス感染者の減少に伴い、社会的距離や衛生への意識が希薄になり、感染予防対策を怠ったことに加えて、2021年にインフルエンザウイルスにさらされず免疫がつかなかったためだと分析しています。
2021年1月時点で、フルロナはイスラエル・スペイン・ブラジル・米国でも発生しています。
当然日本国内においても今後発生する危険性は十分ありますから、対策としては新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスへの感染予防対策を怠らないようにする必要があります。