インフルエンザB型は、A型に比べて**「消化器症状(腹痛・下痢・吐き気)」**が出やすいという特徴がありますが、これはB型ウイルスが腸管の細胞にも影響を与えやすいためと考えられています。
1. 「腸の動き」を止めない(下痢止めに注意)
インフルエンザに伴う腹痛や下痢は、体がウイルスを排出しようとしている反応でもあります。
安易に下痢止めを使わない: 市販の強力な下痢止め(ロペラミドなど)を使用すると、ウイルスや毒素が腸内に留まり、回復を遅らせたり症状を悪化させたりする可能性があります。
整腸剤を活用する: ビオフェルミンのような**「整腸剤(乳酸菌製剤)」**は、腸内環境を整えて緩やかに症状を改善させるため、併用が推奨されます。
2. 水分補給の「質」と「温度」
下痢や腹痛がある時は、脱水症状が最も警戒すべき点ですが、飲み方にもコツがあります。
経口補水液(OS-1など): 単なる水やお茶ではなく、電解質を含む経口補水液を**「ちびちびと少量ずつ」**飲むのが鉄則です。
常温または温めて: 冷たい飲み物は腸を刺激して腹痛を誘発します。常温、あるいは人肌程度に温めたスープや白湯を摂るようにしてください。
3. 食事の段階的な進め方
お腹の痛みがある間は、無理に食べる必要はありません。食欲が出てきたら以下の順で進めます。
第1段階: 重湯(おもゆ)、くず湯、ゼリー飲料
第2段階: お粥、柔らかく煮たうどん(卵とじなど)
避けるべきもの: 食物繊維の多い野菜、脂っこいもの、柑橘系の果汁、カフェイン、乳製品(乳糖が下痢を助長することがあります)
4. 痛みが強い場合の「温熱療法」
医学的な処置ではありませんが、物理的にお腹を温めることは、腸の過剰な収縮(痙攣)を和らげ、痛みの緩和に有効です。
湯たんぽやカイロ(低温やけどに注意)でお腹を温めることで、副交感神経が優位になり、腹痛が和らぐケースが多く見られます。
⚠️ 受診を急ぐべき「危険なサイン」
腹痛が単なるインフルエンザの症状ではなく、別の合併症(虫垂炎や重度の胃腸炎など)の可能性もありますので以下の場合はすぐに医療機関に連絡してください。
◎お腹を触ると飛び上がるほど痛い、またはお腹が板のように硬い。
◎血便が出る。
◎水分が全く摂れず、尿が半日以上出ていない(脱水の危険)。
◎嘔吐が止まらず、ぐったりしている。
インフルエンザ治療薬(ゾフルーザ等)を早期に服用することで、ウイルス増殖が抑えられ、結果的に腹痛の期間が短縮されることも期待できます。
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