2025年4月末時点で、過去10年でリンゴ病が最多を記録しています。
特に栃木県、群馬県、山形県、北海道で患者が増加しています。
【リンゴ病とは】
リンゴ病(伝染性紅斑)とは、ヒトパルボウイルスB19による感染症で両頬がリンゴのように赤くなるのが特徴です。
※リンゴ病は第5病、ほっぺ病とも呼ばれます※
※ほぼ5年ごとの流行周期で発生数の増加がみられます※
患者は小児に多く見られ、飛沫感染や接触感染で広がります。
通常は自然に治癒しますが、妊婦が感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
【リンゴ病の症状】
・潜伏期間は10~20日間と長い。
・初期症状としては発熱や軽い風邪のような症状。
・両頬に赤い発疹が出てリンゴのように赤くなる。
.腕や足にレース状の発疹が出る。
【リンゴ病の感染経路】
1.飛沫感染:咳やくしゃみなどの飛沫。
2.接触感染:感染者との接触、タオルや食器の共有。
【リンゴ病の注意点】
◎妊婦が感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があるために注意が必要です。
※妊婦感染による胎児の異常(胎児水腫)および流産がありますが、妊娠前半期の感染の方がより危険であり、胎児死亡は感染から4~6週後に発生ことが報告されていますが、妊娠後半期でも胎児感染は発生ずるとの報告もあり、安全な時期について特定することはできないのが実情です※
【感染予防対策予防】
・こまめな手洗いや咳エチケットが大切です。
・発疹が出た後であれば、通常は登園・登校は可能ですが学校の指示に従う必要があります。
【治療】
子どもは一般的に1~2週間で自然に治ります。
大人では、関節痛や発熱などの症状が目立ち、頬の赤みは子どもほど顕著でないことが多いです。
一度感染すると終身免疫を得られるため、一度かかったことがあれば再感染はしません
特効薬やワクチンはなく、自然に治癒することがほとんどです。