ヒトの組織中にはウレアーゼは存在しませんが、ヘリコバクター・ピロリは非常に強いウレアーゼ活性を有しています。
この検査キットは、この特徴を利用したヘリコバクター・ピロリの検出用試薬であるピロリテック テスト キットについて解説します。
【検査目的】
胃カメラ等で採取した胃生検組織中のヘリコバクターピロリの検出。
【特徴】
1枚の検査パットで3部位まで同時検査が可能であることから部位別にも判定可能。
陽性の約90%はおよそ20分で、残りは60分までに判定が可能。
【検査原理】
試薬中の尿素が、ヘリコバクター・ピロリ菌体中のウレアーゼにより加水分解されてアンモニアを生じます。
アンモニアが生じるとpHが上昇し、pH指示薬であるブロムフェノールブルーの色調を黄色から青色に変化させることから、その色調の変化を判定することにより、ヘリコバクター・ピロリを迅速に検出できます。
ヘリコバクター・ピロリ菌体中のウレアーゼ
(NH2)2CO+H2O → 2NH3+CO2
【検査の注意】
コロニーが形成されていない組織を検査した場合、偽陰性反応が起こることがあります。
【検査方法】
1.反応パッド上の陽性コントロールに赤色スポットがあることを確認。
2.試薬ストリップが内側を向くようにミシン目を折り曲げる。
3.湿潤試液4滴を、基質パッド全体が均一にしみわたるように滴下。
4.清潔な木製スティックなどで、生検組織を鉗子から直接反応パッド
上(上下各7mm内側)に押し出す。
5.試薬ストリップを折り曲げ、基質パッドを生検組織の上に重ね、黄色
の面を表にして反応ポーチの底まで差し込む。
6.反応パッド(黄色部分)上の色調変化を60分以内に観察。
【判定の注意】
60分を経過して出現する発色は無視して判定しない。
※偽陽性反応の可能性が高い※
【判定】
陽性・・・・60分以内に陽性コントロールの青色と同じ色調のスポットが出現。
陰性・・・・60分以内に陽性コントロールの青色と同じ色調のスポットが出現。
判定保留・・60分以内に陽性コントロールに青色の色調のスポットが出現しない。
【感度と特異度】
感度 97.%
特異度 97.4%
一致率 97.3%
【検査の利用方法】
ヘリコバクター・ピロリの感染判断には利用可能ですが、除菌後検査には適して
いません。
この検査キットは、この特徴を利用したヘリコバクター・ピロリの検出用試薬であるピロリテック テスト キットについて解説します。
【検査目的】
胃カメラ等で採取した胃生検組織中のヘリコバクターピロリの検出。
【特徴】
1枚の検査パットで3部位まで同時検査が可能であることから部位別にも判定可能。
陽性の約90%はおよそ20分で、残りは60分までに判定が可能。
【検査原理】
試薬中の尿素が、ヘリコバクター・ピロリ菌体中のウレアーゼにより加水分解されてアンモニアを生じます。
アンモニアが生じるとpHが上昇し、pH指示薬であるブロムフェノールブルーの色調を黄色から青色に変化させることから、その色調の変化を判定することにより、ヘリコバクター・ピロリを迅速に検出できます。
ヘリコバクター・ピロリ菌体中のウレアーゼ
(NH2)2CO+H2O → 2NH3+CO2
【検査の注意】
コロニーが形成されていない組織を検査した場合、偽陰性反応が起こることがあります。
【検査方法】
1.反応パッド上の陽性コントロールに赤色スポットがあることを確認。
2.試薬ストリップが内側を向くようにミシン目を折り曲げる。
3.湿潤試液4滴を、基質パッド全体が均一にしみわたるように滴下。
4.清潔な木製スティックなどで、生検組織を鉗子から直接反応パッド
上(上下各7mm内側)に押し出す。
5.試薬ストリップを折り曲げ、基質パッドを生検組織の上に重ね、黄色
の面を表にして反応ポーチの底まで差し込む。
6.反応パッド(黄色部分)上の色調変化を60分以内に観察。
【判定の注意】
60分を経過して出現する発色は無視して判定しない。
※偽陽性反応の可能性が高い※
【判定】
陽性・・・・60分以内に陽性コントロールの青色と同じ色調のスポットが出現。
陰性・・・・60分以内に陽性コントロールの青色と同じ色調のスポットが出現。
判定保留・・60分以内に陽性コントロールに青色の色調のスポットが出現しない。
【感度と特異度】
感度 97.%
特異度 97.4%
一致率 97.3%
【検査の利用方法】
ヘリコバクター・ピロリの感染判断には利用可能ですが、除菌後検査には適して
いません。