2021年1月6日米国疾病管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)の発行している2021年1月6日付週報に、新型コロナウイルスのワクチンについて、接種後に起きる急性の重いアレルギー症状への対策を十分に取るよう、医療関係者らに注意を呼びかけています。
※米国疾病管理センター週刊疫学情報MMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report)は、米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)が毎週報告している感染症情報です※
米国疾病管理センターの集計によると、2020年12月23日までに米国で米製薬大手ファイザーのワクチンを1回接種したおよそ190万人のうち、重いアレルギー症状である「アナフィラキシー反応」が21人におきており、そのうち20人は回復していますが1人の容体は確認できていないとのことです。
一般的に「アナフィラキシー反応」がワクチンの接種後に起きる割合は、一般的には100万人に1人という統計がありますが、今回の集計時点ではおよそ9万人に1人と発生頻度がかなり高くなっています。
米国疾病管理センターは、接種会場でアナフィラキシーを抑える注射薬を用意し、アレルギー体質の人への注意喚起を徹底することを提起しています。
それ以外の副反応としては、炎症などを含め全体のおよそ0.2%にあたる4393人に起きています。
米国疾病管理センターは同社のワクチンについて、「接種の利益は、副作用のリスクを上回っている」との考え方示しています。