国立感染症研究所は、新型コロナウイルスはエアロゾル感染しないとの立場を取ってきました。
国立感染症研究所は2022年1月13日に公表したオミクロン株についての報告書で、「現段階でエアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と接触感染と考えられた」と発表して、世界保健機関や米疾病対策センターなどと異なる説明をしていました。
要するに国立感染症研究所の考え方としては、エアロゾル感染はしなく飛沫感染と接触感染しかしないという立場でした。
しかし世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)などは2021年春、主な感染経路としてエアロゾル感染と飛沫感染を挙げ、接触感染は起きにくいとする報告書を発表していました。
そのことから日本国内の専門家からは、「世界の知見とは異なる」と説明を求めて公開質問状を出していました。
国立感染症研究所は2022年3月28日に公表した文書で、主な感染経路として、○エアロゾル感染○飛沫感染○接触感染の三つの感染経路があるとの見解を新たに示しました、
このことは感染者が呼吸をすると粒子が放出され、大きな声を出したり、歌ったりすると、放出される粒子の量が増える感染リスクが高くなる。
感染者との距離が近い(約1~2m以内)ほど感染する可能性が高く、距離が遠い(約1~2m以上)ほど感染する可能性は低くなると説明しています。
※気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体をエアロゾル(aerosol)と言います※
※新型コロナウイルスを含んだ空気中に漂う微粒子をエアロゾルといいます※
【参考資料】
https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/11053-covid19-78.html
新型コロナウイルスはエアロゾル感染するということは、取りも直さず新型コロナウイルスを含むエアロゾルで空間が汚染されているから換気が必要ということになります。