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2022年9月18日日曜日

帯状疱疹-5.帯状疱疹ワクチン-

 帯状疱疹の発症率は50歳以上で増加し、50代、60代、70代と加齢に伴ってさらに増加し、帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行リスクも加齢とともに高くなるといわれています。


『乾燥弱毒性水痘ワクチン』は、1987年に水痘(水ぼうそう)ワクチンとして認可され、2016年に帯状疱疹にも適用が拡大されました。


 『帯状疱疹ワクチン(シングリックス)』は2020年1月に帯状疱疹専用の予防接種として認可されたものです。


なお、帯状疱疹のワクチン接種の対象は、50歳以上の方です。


【帯状疱疹ワクチンの種類】


1.乾燥弱毒性水痘ワクチン


発症予防効果は約50%程度とされ、帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症を3分の1に抑えると言われています。


弱毒化されてはいるものの病原性をわずかに残すため、免疫不全状態の方やステロイドなどの薬を内服中の方は接種できません。


5年程度免疫が維持されるとされていますので、5年毎の接種が勧められています


 ※予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありません※


皮下注射/1回て、費用は7300円前後です。


2.帯状疱疹ワクチン(シングリックス)


発症予防効果は50歳以上の人で約97%、70歳以上の人でも90%程度と報告されています。


帯状疱疹後神経痛(PHN)に関しても88%と高い予防効果が示されています


今のところ、9年間は効果が維持できることが確認されています。


1回目の接種から2か月後に2回目の筋肉への接種を行う。


※2か月を超えたら6か月後までに2回目の接種を行う※


ウイルスの感染性をもたない部分だけの組換えワクチンのため免疫低下している方にも接種できます。


このワクチンは1回目は25300円で、2回分の費用合計は50600円です。


費用はあくまでも目安で、接種は任意予防接種(自由診療)ですから全額自己負担での実施となりますから接種を希望され人は医療機関に直接確かめて下さい。


【副作用】


どちらのワクチンも注射を打った部分の腫れが生じることがあります。


一般的にはシングリックスの方が打った部分の痛みや腫れが強いと言われています。


副反応は3日から1週間以内にはおさまる一時的な症状です。


【どちらのワクチンを接種すればよいのか】

どちらのワクチンを接種するかは、費用・副作用・予防効果を加味して医師と相談の上判断されることです。