1.B型肝炎検査(HBV)-①HBs抗原検査-
HBs抗原はB型肝炎ウイルスのコア(芯)を覆っているサーフィス(殻)の部分
で、血液中にこれが存在すれば(陽性)であればHBVに感染していることになります。
しかし、HBVに感染していても、その90%は肝障害がない無症候性キャリアで、残りの10%が肝臓を障害されて慢性肝炎や肝硬変、肝ガンになっています。
HBs抗原を持っているキャリアは、日本人の2~3%を占めるとされています。
検査法としては、エライサ法、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)及びIC法による迅速検査があります。
●検査を受ける時期●
HBs抗原検査法の感度によって異なりますが、外国の文献によれば感染後約59日経てばHBs抗原検査は陽性となると言われていますが、チンパンジーを使った実験では、HBV量が極めて少ない血清をチンパンジーに接種した場合、HBs抗原が検出できるようになるまでに約3ヶ月かかったと記録されていることからして、3ケ月後に受けることが推奨されています。
近年、性行為に伴うHBV感染が拡大する傾向にあり、これまでの日本ではあまり見られなかったジェノタイプAのHBV感染が若い年齢層を中心に広がりつつあります。
このジェノタイプAのHBVに感染した人は、その10%前後がキヤリア化することから、専門家の間では危惧されています。
HBVもコンドームの正しい使用で感染予防が可能となりますから、コンドームを正しく使用して感染予防対策を剃る必要があります。
性行為によるHBVの感染を調べるHBs抗原検査は、行為から3ケ月が経過してから受ける必要があります。
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